型式不明車萌え


自分の、いいのか悪いのかよくわからない習性、です。

型式不明車について語る前に、まず、型式という制度?の概論から。

車検証に記載される"型式"ですが、これによって車の車種、仕様が大まかに指定されます。
頭の記号が、排気ガス規制の記号、でハイフンが入って、その車の車種、仕様が記号で表されます。

今居る車だと、E-****とか、GF-****とか、GH-****とか。文字数はたぶん上限があるかも?ですが、よく知りません。
最近の車は、その記号の前半が車体の記号、後半がエンジンの記号になっている場合も少なからず。

ただし、上記の制度は、日本独自のものですので、欧州の(車本来の)型式とは異なる場合が殆どです。
Lutecia RENAULT Sport V6 Ph.1の場合、日本の型式がGF-BL7X、ルノーの型式ではCB1A、であったりします。

いわゆる正規輸入車は、インポーターが様々な方法で上述の型式を国土交通省に認定して貰って、晴れて型式指定車となります。
それをやるためには、それ相応の手順とコストがかかります。相応の台数の輸入が予定されているか、あるいは若干数でも採算が取れる価格の車輌か、で判断されているのでは?と思われます。
(型式指定車でも、PHP(少数取扱)やら、いろいろ種類があるようです。)

では、並行輸入車はどうなるのか・・・ざっくばらんに言えば、上述の型式指定がある車と、同一または近似の車だと国土交通省が認めた車には、"ハイフン縛り"と呼ばれる型式が車検証に記載されます。
前述のLutecia RENAULT Sport V6と同一または近似のClio RENAULT Sport V6だと、両側にハイフンが入った"-BL7X-"と記載されます。
RENAULT Kangooの1.4だと、GF-KCK7J、1.6だとGH-KCK4Mなので、おのおの、-KCK7J-,-KCK4M-になってたりします。
ただし、それは型式指定があった場合の話で、型式指定される前に現車が登録された場合は、後述の型式不明車輌になります。
また、ハンドル位置違い、エンジン違いで、近似と判定される場合があります。
Clio RENAULT Sport 2.0 16Vの並行輸入車で、Lutecia RENAULT Sport 2.0 16V(GF-BF4)の型式認定以前に登録されたくるまで、後述の型式不明又はLutecia 16Vの近似と言うことで"-BK4M-"と入ってる車も居ます。
RENAULT Kangooの1.4も、型式認定以前の車輌は"不明"でした。

じゃあ、型式認定を受けていないクルマや、ごく少数しか輸入されていないクルマは・・・型式不明車輌となります。一時期並行輸入車はそうされていた時代もありました。

車検証の型式の欄に、"不明"と書かれて居るんですねぇ・・・これは、そのクルマ個々で国土交通省により、日本で乗ってもよろしくてよ、でも、他に分類できるクルマがいませんので、便宜的に"不明"と記載しております。ご了承しなさい、ってなかんじで・・・

上記型式は、不可逆です。一旦指定された型式を変更するのは容易ではありません。記載ミスは別ですけどね。(信じられませんが、正規輸入車で記載ミスで異なった型式が記載されていたのを見たことがあります。たぶんディーラーが間違えたでしょうね、希有な例でしょうけども。)

とまぁ概論です。ややこしいので、真剣に理解しなくてもよいですよ。へー、7へぇくらいにとどめておいてください。
興味昂じてもっともっと、になった場合は、車屋やるしかありません。人生棒に振ります。お勧めしません。

はさておき・・・
型式不明のクルマには、色々あります。ほんとに稀少なクルマから、様々な理由により不明にならざるを得なかったクルマまで。でも、すべてに共通するのは、そのクルマを注文したヒト、輸入したヒト、乗ってたヒト、の思い入れがある場合が多い、ということです。(まぁそりゃ乗りつぶしてたり、商売のみを目的で輸入されたりってのもありますけども。)

そんなクルマ見るとわくわくしちゃうんですよねぇ・・・悪い病気だ。なんか近くに居て欲しくなる。
不明車ばっかし溜まってく私は不明な車屋。そこに来るオーナー皆さんやっぱし不明な人が多い。イヒヒ。

signale a : 水 - 6月 21, 200606:49 午後        supérieure     


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