カーオーディオ | スピーカー


音楽好きなら、許される範囲内でいい音とともにドライブしたい。

昨今は、欧州車でもかなり凝ったカーオーディオが純正装着されています。

Alfa RomeoやPEUGEOTでも、純正でBOSEやHarman/KardonやJBL、等々。
そういったメーカーがちゃんと腰据えて考えてくれればよいのですが・・・

そうでないクルマだと、車輌メーカー的にはカーオーディオは"オマケ"くらいの装備と思ってるのか居ないでか、すっごく質素なスピーカーシステム、だったりします。
最近になってやっとスピーカーのエッジがゴムになったくらいで、一昔前なら紙コーンのフルレンジ、まさしく安価なラジカセレベルなものであったのも事実です。

ですが、なぜかデッキ本体の方が進化が著しく、内装にちょうど収まるものや、別体のディスプレイ、リモコンを併用して動作するものやら・・・交換が至難の業になってきています。
でも、実はそのデッキの内蔵アンプは、従来通り15Wx4だったりもします。

じゃあ、容易なところでスピーカーを換えるか・・・となると・・・
オーディオでは、アンプ(デッキ)の容量とスピーカーの容量が、音質にかなり影響してきます。すなわち、高級なスピーカーの性能を充分発揮するには、15Wのアンプでは役不足、となります。本当なら低音もバリッと再生してくれるスピーカーが、アンプ容量不足で充分鳴らない、とか。かえって勿体ない話になることもしばしば。

まぁもちろん、デッキからアンプから換装するつもりなら、それはそれでやりましょうか。

でも貧乏性な私たちは、最小限の投資で最大限の利益を得ようとするもの。できればデッキ換装・アンプの追加等大枚払う事は避けたいですし、標準装着のデッキの機能に不満がないのであれば、それはそのまま使いたい。

となると、換えてもいいのは、換えるべきなのではスピーカー。純正と同形状で、純正のグリルの中に収まってしまうモノ。

どんなスピーカーを選べばいいか・・・国産カーオーディオメーカーも多種多様なスピーカーを用意してくれています。高いのから安いのまで。高いのは大きなアンプで駆動する前提になっているので、この場合不適。幸いなことにすっごい高級なものでなければ、上述の容量のこともそう考えなくてもよい・・・けど、音質がイマイチですね。
その辺りのプライスレンジの国産品は、オーディオレスで車を買ったヒトとか、補修目的とかの場合を想定しているとしか思えない音質、です。

好みの音楽にも依りますが、私見ですが、国産カーオーディオメーカーのスピーカー、一見いい音に聞こえるよう、わざとドンシャリ(高音と低音が強調されている音質)に作ってあるような気がします。
それはそれでいいんです。最近の打ち込み系な音楽は、電子楽器なので、そういった音質で聴くととってもきらびやか、なので。疲れますが。

でも、問題は、電気楽器でもいいもの、とか、録音の凝ったもの、果ては管楽器弦楽器、オルガン等を使うような、また、ボーカルがちゃんと唄ってる音楽を聴く場合にどうか・・・
やはり未だ、国産高級スピーカー、とか、輸入物高級スピーカーがそういった用途には向いてますね。で、価格もそれ相応、モノによってはビクーリする価格だったり。。。。

が、やっぱそこまで投資する気もないし。。。の無限ループ。(笑)

そんなあなたにお勧めの逸品。

Magnat Bull Powerシリーズ

1320が13cm、1620が16cmです。他に1020の10cmがあります。

Magnat というブランド名、どうでしょう?知名度は低いと思いますが、欧州のブランドです。ドイツだと思います。まぁいまどきなので生産は台湾か中国でしょうが。(笑)音質は国産品と比較しても遜色はなく、逆に全音域イイカンジに再生してくれる。その割に背面のマグネットは大きめなものを使い、低音も充分再生してくれます。
ラインナップも欧州ブランドらしく、16cm、13cm、10cmと、欧州車でよく使うタイプのものを用意してくれています。容量も小パワーで充分鳴ってくれます。純正デッキの15Wや、市販社外デッキの30Wもあれば充分。鳴りすぎて、音量上げると内張がビビってくる場合すら・・・(笑)

で、気になるお値段、ですが・・・(笑)
オープンプライスなのでなんとも、ですが、え"?と思うお値段です。国産スピーカーと大差ない、どころか場合によっては安い!
絶対的コストパフォーマンス、当社言うところの価格対効果は絶大、おもしろ半分で換えてみてもいいような価格帯です。

10cmはKangooのフロントや、いろんなクルマのリア。13cmはPEUGEOT 106や、RENAULT Clio2/Lutecia2あたり。16cmはPEUGEOT 206,306あたりがこのサイズ、です。フロントのみ換えても、フェーダーでフロントよりの設定にして聴けば充分、です。もちろんリアも換えてもいいですが、その辺はお好みで。

だいたい高性能のスピーカーというのは、ホントは利得のなんとやらとか言うらしいですが、音量を出さないといい音で鳴ってくれないくせに、デッキ側のボリュームを相当あげないと音量が出ない。なので、フロントのみいいスピーカーにした場合、リアの従来のスピーカーの方が先になり出して、煩い。なので、その場合にフェーダーでフロント寄りにして聴くとヨロシ、なわけで・・・

では、恒例のFor Example(って恒例ってほどたくさんやりませんが。このご時世プライバシーの問題もあります故。)
FIAT 旧パンダの、フロントスピーカー。最近入手が難しい逸品。例のフロントのハンモックの中にちょうど収まるスピーカーのケース(エンクロージャーというよりケース(笑))のみ利用して、スピーカーユニットのみMagnat BullPower 1020 に交換。



交換自体は非常に容易。ドライバーを使うことが出来れば出来ます。(笑)
クルマにこのスピーカーの箱を取り付ける方が、ドリルが登場したり配線敷設して結線してで大げさですが、これもそれほど難しいコトじゃない。ってか、このケースに配線がついてこない方が問題な気がする。いや、スピーカーにはついてきますが。(笑)

折角ですから、手の届く価格帯でいい音、を手に入れてみませんか?

signale a : 火 - 12月 5, 200602:01 午後        supérieure     


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