ディーゼルエンジン


軽油を高圧で噴射、高圧縮比で点火させて動く内燃機関。

ディーゼルエンジン、わかりやすく言えば、圧縮した高温の空気の中に軽油を吹き込んだ場合に起こる自然発火を元にした爆発を用いてレシプロエンジンを動かすもの。圧縮が鍵、なので、エンジン自体高圧縮比、プラス、ターボ、スーパーチャージャー等でより圧縮比を高めたりもする。
点火系がない、代わりに、高圧で軽油を噴出させるための大仰な燃料ポンプとインジェクターが居る。これ壊れると痛い。最近はその噴射方式や燃焼室形状やらを熟慮して、高性能低公害を狙ったディーゼルエンジンが増えてきてます。

欧州ではかなり一般的です。乗用車でもどうだ?そこいら中にディーゼル車がいます。なぜなら、向こうの人々、乗る距離がスゴイ。日々の通勤で100Kmくらい走るなんて普通だし、1年も乗れば普通の人でも2~3万キロ乗る。
そうなってくると、軽油の方がコスト的によい。

また、原油1ガロンからガソリン取って、軽油も取って、無駄なく使いましょう、という考え方もある。

そういうニーズを鑑みて、欧州ではディーゼルを否定していません。それ相応の排気ガス規制が存在しながらも、全くsりゃ無理、ってことはお上もいいません。

じゃあこと日本ではどうか。上述の現実的な経済性は、皆様ご自身の使用状況で電卓たたいて計算してみてください。と、あとは、お上がなんて言っているか・・・

現況日本では、ディーゼル乗用車は締め出しの方向で、とお上が動いているのは周知の事実。日本の排気ガス規制は概ね北米を手本としていたのが従来、で、今回ディーゼルに関しては、独自の要項も織り交ぜて、一段と厳しくし、いままで前例がなかった、過去の車までもその対象としました。
旧いディーゼル車に使用期限を切ったり、特定地域内に使用の本拠を置けなくしたり・・・
実際身近にいませんか?そのとばっちりくらった方。手放そうにも誰も引き取ってくれない。

特定区域もこれ以上広がらない、とは断言もできないでしょうし。

そこまでのことをして締め出しにかかってるわけです。しかも、これで一段落とは到底思えない。

ここしばらくで4回(だっけ?)、3~4年周期で規制の強化が図られて来てるわけだから・・・でもまだ、ガソリン車と比べたら全然緩い規制に止まっているわけだから・・・
近い将来にもう一発、絶対ないとは誰も言えない。日本人の国民性で、誰かがもう一発と言い出せば、反対するヒトがどれだけいるか・・・最初はメトロポリタン首長が言いだしたのが、あれよあれよと数年でココまでのことになったわけだから。
タバコ吸える場所が急激に減る、ヨイと言われることには迎合しやすい日本人の国民性。(暴言)
まだいるぞ!根絶やしにしてしまえ!と魔女狩りのような執拗さになるか否か。(そこまではならんでしょうけども。)

まぁでも大丈夫、お上もいきなりダメー!とは言わないはず。たぶん猶予期間を5年くらいは用意してくれるでしょう。たぶんね。

現況、欧州ではEuro3,Euro4と呼ばれる排気ガスの規制があり、独自で環境も鑑みて共存を目指しています。
が、忘れちゃイケナイ、Euro4=日本のディーゼル規制ではないんです。日本の規制は部分的にはEuro4より厳しいんです。
だから、Euro4の車を輸入したからって、日本の排気ガス基準に合致するかは断定はできません。日本の規制に合致しない車は、欧州で走ってようがアメリカで走ってようが、日本ではダメ、なんですから。逆だってあり得るんですから。日本以外の右ハンドルの国は、少なからず右ハンドルの車しか乗れません。(例外も認可されるみたいですが。)そういう規制であり法律であり、それは自治権の行使で各国独自で決めていいものですから。(たぶん)

まぁ、たいていいいですけどね。なんとかなりますよ。規制基準を満たしているかどうかを調べる試験パスしなければ、それはそれで他にも方法はあるし。コストは考えちゃいけないけども。通す方が目的ですから。現在の規制くらいなら、まだなんとか。

問題は、通しても、いつまで乗れるか、ですよねぇ・・・私は懐疑的ですが。
軽油をトラックや商用車しか使わなくなったら、そもそも軽油の価格や入手方法に問題が出てきたりしないだろうか?
10年乗れます、って胸張って言いにくい事実、な気もしてます。

が、私は止めはしません。欧州車のディーゼル、できのいいの多いので、上記をなーんとなくでもご理解いただいた上で、乗っていただくのはいいと思いますよ。とりあえず現況の規制なら、なんとかなりますので。何とかして乗りましょうか。

Disclaimer:私の職務は、その車にどうやってナンバー付けるか、なので、法規制をとやかく言う立場にないです。役人でもないですし、実際のところ、その職務に関わる部分でしか事象を見ていない、と言われたらその通りです。ですので、全てが間違いのない話、ではないのをご理解下さい。

signale a : 金 - 12月 8, 200606:38 午後        supérieure     


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