輸入自動車純正部品流通


複雑怪奇曖昧模糊、でありながらも、ちゃんとしてないと割と困る。

思い立ったきっかけは、ルノー部品。

今は、ニッサンがそれを担っているので、非常にレスポンスがよい。
午前中注文すれば、ものによっては夕方に来てたりします。
(但し、現品の在庫場所に拠るので、絶対にとは言えません。県内の拠点にあると大抵こんな感じ。何処の部品センターにあると、次の日か中一日かかる場合もあります。)

価格も、昔と思うと非常にリーズナブル。10年前のざっくばらん半値くらいになってるんじゃなかろうか?
国内で欠品していたとしても、早ければ1~2週間で入荷します。

イイ時代だ、と思います。

かつて、私が初めての車でSuper5に乗っていた頃は、ジャックス(ジャクスが正規呼称?)がインポーターでした。今思えば企業規模からすると、かなりがんばっていた、と思います。為替状況もよくなかったし、たいして売れてないし、でも、なんとか部品は確保していて、いわゆる並行輸入の部品商と突き合わせれば、概ねの部品が確保できていました。
その後、輸入権が空白な時代もありましたが、ヤナセ系列のフランスモータースへ。一見ヤナセ系だからちゃんとしてそうなものですが、ヤナセ系はヤナセではない。(笑)ので、割と困ることもありました。特にフラモ扱いではない旧車種、5やキャトル。が、やはり並行輸入の部品商ががんばってくれていたので、概ねなんとか。でも、最初から言われてたとおり、5年でケツ捲りました。やっぱし、という感じで。

(余談ですが、日本で4が安泰に乗れているのは、その並行輸入の部品商が頑張ってくれていたからなんです。蔑ろにしちゃイカンですよ。森を見て木を見てないと、次回困ったときに誰も助けてくれなくなりますよ。)

その後、輸入権がルノージャポン、日産トレーディングへと至ってきました。
ルノージャポン以降は、部品流通をニッサンが請け負っている(いや、正確な状況は知らないんですが。)ので、現在は非常にイイ状況です。

部品在庫流通、単純に考えれば単純なんですが、少ない車のための保守部品を在庫し管理し、必要に応じて出荷し、ものによっては余ったら永遠に売れずに廃棄になるし、足らなきゃ困るし。そこに流通コストがかかってくる。100円の部品でも、数百円の流通。在庫コストがかかってます。
でも、あんま高すぎるとそりゃ乗ってるヒトが困る。でも、そんなんで輸入して在庫管理してのなんのかの、だから、国産車と比べると割高なのは致し方ないが、及べるか及べないかのせめぎ合い。ヒトが何人も何十人もそこに関わってたら、みんな飯くわなあかんもんですから。その一つのものが流通してくるにあたって、何人が手を掛け悩んでるか・・・です。

はさておき、たぶんニッサンは、既に巨大な部品流通体系が完成してるはず、で、そこにうまいことルノーを乗っけてもらえたものだから、こういう非常にイイ状況ができあがったんでしょうね。

そんな今でも、自動車並行輸入業者は、重箱の隅的なものでもやはり在庫してくれている、ので、大抵のものは困らない。社外品メーカーも多々参入してくれているので、コストを考慮したらそちらを選ぶのもいいし。

たぶん私の知る限り、過去十数年のルノーの歴史のなかで、ここまでいい状況、なのはなかったんじゃなかろうか?

でも、相変わらず、通称60パーツと呼ばれるものを含む、少量生産車の部品はバックオーダーだったり、ビクーリする値段だったりします。
これは考えようによっては致し方ないこと、なので・・・受け入れられないのであれば、一般的な車に乗って、普通は換えない部分を壊さないことに努めましょう。(笑)


他社で考えると・・・他社は割と恵まれてます。

プジョーは、ローバージャパン時代、スズキ・インチケーププジョージャポン・日商岩井の混在の時代、インチケープ改めプジョージャポン、で、概ね一本化して、306以降台数も確実に伸びて、確実なシステムが構築されてます。

シトロエンは、西武、新西武、シトロエンジャポンと至って、台数こそどうよ?ですが、やはり割とちゃんとしてる。

フィアット・アルファロメオは、チェッカーモータース、ジャックスの混在からサミットモータース、でサミットがすっげ早くに撤退して(笑・5年やってないんじゃない?)、フィアットアンドアルファロメオモータースジャパン、現フィアットジャパンへ至る。
フィアットジャパンは、自分たちの扱いじゃない車には割と冷たいですが(笑)、まぁまだいい方じゃないですかね?

ランチャ・・・ガレーヂ伊太利屋。これに尽きる。彼の会社なくして日本のランチャはあり得ない。よくやってるよなぁと思うコトしきり。

なので、現在は非常にイイ、ですよ。昔と思えば何を恐れることがあろうか、という感じ。
でも、輸入物なので、ナイ時はない、値段もそのとき次第、なので、まぁそれは永遠についてまわる宿命、でしょうねぃ。

signale a : 水 - 2月 21, 200708:14 午後        supérieure     


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