【EVENT REPORT】MiraFiori 2014

会場全景_0532014年6月8日(日)、愛・地球博記念公園(愛称・モリコロパーク)で「ミラフィオーリ2014」が開催された。東海地方は6月4日ごろに梅雨入りが発表されたばかりとあって雨が心配されたが、日曜日はときどき陽が差すほどの好天に恵まれた。


ミラフィオーリは年々、その規模を拡大しつつある。出展者数は過去最高の29社、芝生広場に展示された一般参加者たちの欧州車は240台となった。ゲストによるトークショーやイタリア人アーティストによるライブなど、参加者を楽しませてくれるイベントもあり、規模だけでなく充実度も増しているようだ。
また参加車両にも変化が感じられた。初開催の2011年は開催概要にこそ「ヨーロッパ車のオーナーが一同に会し」とあるが、実際はイタリア車の割合が多かった印象。しかし、今回はイタリア車、フランス車に加え、ドイツ車、イギリス車も多く参加し″イタリア車一極集中″が薄まったように思う。さらにイタリア車のなかでも、今回はフィアット勢が目立っていた気がする。
では、会場を軽く回って毎回のとおり偏見に満ちた気になるクルマを紹介しよう。

155_042Suzuki(以下、S):今回、アルファロメオがちょっと少ない気がしない?
Morita(以下、M):そうですね。フィアット、とくに500が多いなぁ。
S:そんな中で155の8V。
M:DTM仕様ってのももう往年の……なんて言われちゃう時代でしょうか。
S:(サイドのゼッケンを見て)だってほら、94年だよ?
M:ほんとだ。20年前。月日が経つ早さを実感します……。

プント_043M:プントです。現地のバンパーがいいですねぇ。
S:これ、1.2の左マニュアルなんだよ。
M:1.2の左ですか。珍しい。
S:しかもこのホイール。バルケッタの純正テッチン!
M:おおっ! でもバルケッタの純正ってこんなガンメタでしたっけ?
S:オーナーさんが塗ったのかもね。
M:違和感なくマッチしてます。

ムルティプラ_044M:ムルティプラ。前期顔です。
S:やっぱムルティプラはこの顔だよね。左ハンドル原理主義ですが、これは右ハンドルでいいかも。
M:というと?
S:左ハンドルだと右折がおっかないから(笑)。幅が広いからねぇ。

M:クーペフィアットです。
S:いまとなっては売れる気しないけど、かっこいいし、乗っておもしろい。どうしても乗りたいって方がいらっしゃったら何とかしてあげたいククーペフィアット_045ルマです。もはや絶滅危惧種ですが。

S:デトマソパンテーラ。永遠のスーパーカーだね。
M:ですねぇ。それにしてもタイヤ太いですね。
S:どれどれ……。335!
M:すごい。エアクリーナー、あんなところから出てるんですね(リアフードの前端)。
S:ああいうのを見ると、エンジンアメ車だなと思うね。

デトマソパンテーラ_046S:309! そしてあえてのSi!
M:GTiが多いですもんね。それにしてもきれいにしてますねぇ。

M:X1/9です。これも小さいけど、スーパーカーの本に載ってました。
S:これは後期型かな。ホイールはクロモドラ。ちゃんとアバルトの刻印もあるから本物だね。

M:最近、ホットな話題を提供してくれたクルマです。
プジョー309Si_047S:ケータハムのスーパーセヴン130。おもしろそうだね。
M:それにしてもまさかケータハムとスズキが手を組むとは思わなかったです。
S:そうだね。新車のスーパーセヴンが350万円と考えると安いよ。
M:たしかに490kgの軽さにジムニーの3気筒ターボで64馬力。ただこれ、スーパーセヴンととらえれば安いんですけど、軽自動車ととらえれば当然高い。
ケータハム160_050S:軽自動車ととらえる人は買わないでしょう。
M:まぁ、そうですね。

(会場を歩き終えて)
S:先月のFTPとは対極のイベントだね。とにかく古いクルマが少ない。
M:たしかにそうですね。FTPは古いのが多いですもんね。イベントの雰囲気もだいぶ違いますし。
S:なんかね、このイベントでちょっと反省しないと、と思ったわけですよ。
M:反省と?
S:なんていうか、最近のクルマってあんまりワクワクしないんですよ。だからなのかルーテシア2がいまだにベンチマークになってたりして。でも、ルテももう4ですよ。新しいのを拒絶していたのか? いやカネがなかっただけなんだけど。
M:僕もいまだにルテ2基準で話しちゃうところありますから、似たようなもんですよ。
S:ルテ2がいくら優れていたとしても、いまとなっては程度のいい個体なんてなかなか探せない。あったとしても、それをパリッとさせても、それなりの金額では売れない。割が合わない。
M:だから新しいクルマにも目を向けないと、と?
S:うん。この前、ルテ3のATに100kmくらいの距離を高速走行する機会があって。もちろん、これまでに乗ったことも触ったこともあったんだけどね。でも、まとまって走ったのはそのときが初めてで。フツーのグレートなんですけどね。思ったより良かったので、認識をあらためたわけなんですよ。
M:そういう意味では、こういうイベントに参加する意義はありますね。
S:そうかもしれない。そうそう、新しいクルマといえば、トゥインゴ3は久々にワクワクするクルマだね。ウィンド以上かも。
M:同感です。
S:人間もモデルチェンジしてかないかんってことだね。

 

会場全景_054 ※毎度のことですが、内容はその場のノリと気分でしゃべっていることが多々あります。多少は間違ったことを言っている可能性もありますが、ご容赦ください。また参加車両、勝手に撮影しちゃってすみません。もし「載せないで!」という方がいらっしゃったらご連絡ください。すみやかに削除いたします。

PHOTO&TEXT/Morita Eiichi

 

Share

Leave a Reply