L’huile rouge “Supernova” | Lubross

別名(仮称)試作A

かねがねから、Lubrossさんより、”オリジナルでオイルつくってみませんか?”って甘い囁きは、ありましたのですよ。
でも、今までやらなかった。
なんでかってば・・・

弊店ごときがオリジナルオイル作ったって、そもそも、零細個人事業である弊店、他の有名店さんほど、知名度もなきゃ信頼も実績もない。信用に足らないと思われてるわけだから、売れない、売れるわけがない。
オリジナル作る:相応の量売らなきゃイケナイ。弊店程度の規模じゃ、無理。
だいたいそもそも、そこまでオイルに知識も造詣も深くない。

で、棚上げしまくってたんですが、、、
いい機会なので、そこを逆手にとって、やってみようかってのが、事の発端。

逆手に取るってのは、どういうことか?
世の中には、スポーツ系のよく廻るエンジンオイルは、市井にいくらでもある。そこに臨んでも、勝てるわけがない。(そもそも勝とうってのがおこがましい。)
だいたい実は、私たちは普段ラテン車を、普通に街乗り(+高速道路)で乗ってて、サーキットは知るのとか希なのに、そこまでのスペックが要るかどうかが、いささかさん甚だ疑問に思っている。
最近、いろんなものが高騰してる昨今、手頃な値段で自分たちの器に似合ったものが、あると有り難い。

知識も造詣もないから、シロートの要求丸出しで全部、オイルのマエストロでありソムリエであるルブロスさんにぶっけて、それ相応なモノを作ってもらえば、きっとそれ相応のものができるはずだし、かつ、弊店の名前よりよっぽど信憑性も信頼性も確固たる裏付けもある、Lubross製エンジンオイルとして、弊店を知らない疑って掛かってる皆様にも訴求できるであろう。

ということで、僕らは要求要件だけ述べればいいわけだ、なんて楽な・・・誰でも出来る簡単なお仕事だ。。。限りなく素人目線、と言うことか。

という、至極下世話な動機で、この案件を始めたわけですが・・・

まず、位置づけから考える。

弊店は皆様ご存じの通り、YACCOのエンジンオイルを扱っており、現況のYACCOの主力商品は、一般車向けはVX-600である。スポーツカー向けはYC-454又はGALAXIE GTである。自ずとこの二種は、VX-600と比べると、いささか高価である。
その価格体系から、今回のねらい目は、VX-600あたりの価格帯で、YC-454と比較して遜色ないもの、いや、もっかすぃたら、Lubrossさんのことだ、それ以上かつ、他と比較にならないモノを、持ってくるかもしれない。そういうのが、あるといいなぁ。

という、値段から考える辺りが、私の下世話なところである。(爆笑)
本来考察すべきは、要求性能要件なのですけども・・・

弊店はなぜかルノー乗りが多いので、自ずとRENAULT Sportな皆様が、その辺にご興味頂けるはずなわけですが・・・そうでなかったら敢えてルノースポール選んでない筈だから、安価くあげようという下世話な話が出ないのが、RSオーナーのスゴいところ。
じゃあその辺の、いわゆるRS乗りの皆様が、普段どういった乗り方をしているかを考察してみる。
概ね殆どの方が、街乗り、高速走行、得てして割と頻繁に長距離をこなして、頻繁に峠道、ごく希に、年に数回くらい、サーキット走る人もいるかもしれない。という感じではないかと。
その割合を精査して(って%で円グラフ作った訳じゃないですけども)、全ての場面において、愉しめるものであってほしい。
で、RS系のエンジン、ひと世代前の2.0ツインカムと、2.0ターボ、1.6ターボが混在してる。
ターボ車のタービン冷却をも充分賄える温度域と性能は必須。かつドカーンと長距離がばーっと全開することもままあるだろう、サーキット走ることをを想定しつつ・・・なので、あんま柔らかいというか、熱ダレしちゃうような根性のない油じゃ困るのですよ。だからといって、固くてレスポンスを犠牲にすることはしたくない。(自ずと、数値的には固め、感触的に柔らかいという、相反する要求かつ、数字だけで判断する人が悩む以前に寄ってこない逸品を要求することになる。)

同時に、ロングライフ性能。我らはいかんせん、さほどお金持ちではない。なので、そこそこいいオイルを頑張って奢って、1年1万キロくらいは使いたい。その間に極端に性能が劣化しちゃうとか、最初だけいいけど数千キロで普通のオイルに成り下がっちゃうオイルは、イヤです。

で、こっから先が魑魅魍魎が跳梁跋扈する阿鼻叫喚な地獄絵図、感覚に訴えてくるところなんですが・・・
ただ漠然とよー廻るエンジンオイルではなく、あぁこのエンジンってこういう素性だったのか、がわかるオイル。それ即ち、優れたベースオイルや添加剤で作り上げたサイボーグチックなものでなく、オイルがオイルとしていい仕事しているオイル。いやこのエンジンこんなヨかったんかーい!って裏拳ツッコミしたくなるようなオイル・・・
廻っちゃうオイルでなく、廻したくなる、アクセル踏みたくなるオイル。

という、なんだかよくわからない要求性能要件をぶっけたわけです。
サーキットで走るとか、そういうのは視界の片隅であって、あくまで普段づかいに重点を置いてる振りして、この要求要件であれば、サーキットユースも充分こなせるスポーツ系ロングライフオイルをつくんなさい、という、相反する要求をしてるわけですよ。

そこにあわせて、私が勝手に我思う我求め訴えたりだけじゃ民意を反映したとは到底言えないので、そういった使用状況で車に乗ってるお客さんで、ご興味頂けた若い衆と、Vive Le Minorite著者であるMoritaさんを招いて、言いたい放題ルブロスさんにぶっけてみような集まりを催してみたりして・・・(現場では私は”おっさん黙ってろ!”って言われて黙々とカレー喰ってる着座位置でしたけどね。)

で、試作品ができまして・・・当初は、”(仮称)試作A 10W-40″って名称でしたが・・・

それを、先述の、若い衆の車に入れてみたわけですよ。

いやこれは、おもしろい、タノスィと思いますよ。
ただ廻る無味乾燥なエステル系のそれではなく、エンジンの、よくカタログにあるパワーカーブとトルクカーブ、それが体感できるというか。。。(呼応してるかどうか裏は取ってないですけども。)
あ、こっからオイシイのね、こっからまた一段来るのね。この辺がカムに乗ってますなのかな?的な・・・そーかこのエンジンは本来こういう素性であったか、的な・・・
一般的に皆様が賞賛される、スムーズに廻るオイルとは、チト違う。エンジン本来の性能を遺憾なく発揮させる的な・・・その違いを愉しみたい好事家には、というか、好事家にのみ、評価されるオイルではなかろうか?
(以下、製品化以降のインプレを追記。)
また別のルーテシアRSで新油を嗜むわけですよ。マフラーの違いか?その廻らんかとする回転域が微妙に違う。この車だと4000rpm越えた辺りで微妙にクる。なんともはや、タノスぃ。コレに気づくと、ハマれるのではないか?と思う。
(もどる。)

このときはまだターボ車では試してないのですが、きっと、同じような、微妙な感触が、きっとあるだろう。期待したい。

あと、特筆すべきは、音ですね。なんか唸り音というか、いくぜっ!って音がする。気のせいかもしれない、その車のマフラーのせいかもしれないけど、うん、いい音した。

オイルだけで、たかが、皆、安価なのでもいいやで軽視されがちなエンジンオイルだけで、これだけおもしろいことが起こるとは、予測してなかった事態である。(素)

ここからは、商品化された以降、のインプレな訳だが・・・

換えて約1000Kmくらい乗ったMegane2RSに乗ったわけですよ。なんか、新油の頃の、角が立った感じが薄まって、スムーズさが増して、得も言われぬ感触になる。が、大きな変化ではなく、当然劣化という感じではなく・・・そうそう、ターボ車の場合、アクセル踏むと、過給が掛かるからなのかもしれないが、猟犬が獲物を前にして、”俺が俺がっ!獲物どこっ?”って走るような廻り方、します。NAとちょっと違う気がします。
で、数千キロ乗ったLutecia2RSに乗るわけですよ。なんか、円熟の域に達するというか・・・サーキットユース的な、ただ廻るだけの無味乾燥な油と違う、まさしく、趣を感じる廻り方、ブン廻ると言うより、まったりと廻る的な・・・まさしく、油が滑ってます的な、なるーい廻りかたしていくというか・・・とはいえ、結果としては、ブン廻ってるんですけども・・・実はこの方がトルク感あって愉しい、かつ速いんじゃないかなぁ、とも思える。なによりも、上質感を失わない。NAの場合は、先述のターボ車の表現から考えると、アクセル踏む、飼い犬を野に放つと、”俺ですかいっ?お呼びですかいっ?じゃあいっとこうかっ!”ってな、アクセルに呼応した廻り方しますね。
(効果の体感には個人差があります。表現のケッタイさはご容赦ください。)

少しずつ変化していくことは間違いないが、それが劣化というわけでもない。毎日乗ってるオーナーさんは、相当な好事家じゃないと気づかないかもしれない。ある日はっと気づくかもしれない。そういう変化が隠されてる、ような気がします。気づいたらハマれるカモしれない。やっぱし、何でもイイ人や違いのわからない人にはワカラナイ、好事家しか理解できない逸品なのだと思う。

で、商品化の過程へと戻る。

総合して、なんか、今までなかった類の、好みの分かれる(かもしれない?)エンジンオイルが出来てしまったような気がする。
車好きな人、エンジン好きな人は、ハマるかもしれない。このエンジンはこうだったんだ!と瞠目できるエンジンオイルです。
無味乾燥で廻ればいい人、電動のモーターでもいい人、ただ走ればいい人には、わからない世界かもしれない。
そう、すんごぃく、好事家向けな逸品だと思います。

なんか入ってんじゃねェの?と思い、ルブロスさんに質問すれど、企業秘密らしきな点が多くて、ココで語れないのです。よって、説得力がある説明ができないのが悩みどころ。
だが、基本がPAO+エステルで、ナノパワーナノパフォーマとプロメディックが入ってるっぽいってトコまでは公開してヨイらしい。それ以上kwskは企業秘密とのこと。(たぶんもしかしたら、精製時に呪詛を唱えるとか、そう言うコトなのかもしれない。)
なんか入ってる、けど、”何も言えなくて・・・夏“、みたいな感じかと。
意外と手が掛かってるというか、原価高そう・・・

で、ここまでやってしまったら、そりゃ市販化を考慮せねばなるまい・・・(いまさらジローがやらんいうたらきっとルブロスさんのプロボックス(通称:本職箱)で轢殺されてしまう・・・)

市販化するとなったら、名称を考えなきゃイケナイ。基本センスレスな私なので、(仮称)試作Aで押し切ろうと考えたのですが、それもあんまりだろうと・・・

で、まぁ、このオイルの色が赤いのから、Khmers RougesとかRogue RougeとかArmee Rougeとかそういうお得意の穏やかでない名前を、足らん頭で考えて全部却下されて・・・(ソラソウダ)。
メンドいから”Lubrossさんのアレ”を略して”アレ”でいいだろ、あるいは、それを仏語化して”Aller”でいいだろとか・・・これは意外とLubrossさんは好感触だったのだが・・・安易すぎるのでヤメて・・・(次バージョンは”ソレ”で、ミッションオイルは”コレ”にしよう、そうすると、”アレにする?ソレにする?コレもいっとく?”で打ち合わせしやすいとか・・・いや・・・海苔の佃煮みたいだな。)
次の案が、”Super M”・・・下ネタ過ぎる・・・却下。

結果、GALAXIE GTを視界に見据えつつ・・・”Supernova”って英会話学校みたいな、液前留学かよな名前を勝手に考えて・・・(あ、シュペールノヴァですのでね。仏語読みで何卒。モノはソレなんで、呼び名も読み方もなんでもいい、正直、通じればなんでもいいんだけど。)
んでもって、ラベルは私がイラストレー夕ーでテケトーに作って、っても、何せ私議センスレスに絶対的評価で定評があるので、味も素っ気も小洒落た感もないというか、完膚無きまで皆無ですけども。
でも、冒頭に述べた理由により、弊店の名前はこれっかしも入ってませんので。(ないほうが、いいでしょ?)

と言う経緯で、一応、商品化の日の目を見たわけです。
(なお、ボトルは、当方の指定ではこのボトルなんですが、ボトルの供給が怪しいらしく、払底したら他のボトルになるかも?と、ラベル、ルブロスさんが、弊店ロゴ入れろとヒツコイので、強制執行されてもっと色気のあるカコイイのに換えられるかもしれない。断乎拒否しますけども。)

さてさてそんなオイル、そんなの要るって変換しやがったけど、概ね完全受注生産です。
沢山売れるようになったら在庫するカモだけども、その経済的余裕が私にはないのよねーん。

という感じの、説明してるのが私なので、元も子もない文章になっちゃってますが・・・

想像以上に、ィいと思います。車好きな人、エンジン好きな人は、ハマるかもしれない。
僕らが関わってるってコト以前に、ルブロスさんがいい仕事してます。

ちなみに・・・

スッテカー草案をイラストレーターで作ってルブロスさんに送ったら、なぜか紙で作ってくれた。なぜ紙??

という感じで、どういう感じだ?ご興味頂けましたら、こちらより、必要量をご指示の上、ご相談ください。
遠方からの注文の場合、通販対応も可能ですよ。お送りする場合は、4L以上1L刻みで、発送の段取りをいたします。(4L以下は大人の子供じみた理由によりお請けできません。)
お支払い方法等はこちらをご参照ください。

実際、相応の量売らないと、ルブロスさんの生温かく見守る視線が、冷たい視線に変わってしまいます(既に変わり気味)ので、是非何卒でございます。

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2 Responses to “L’huile rouge “Supernova” | Lubross”

  1. 来月はYACCO、そのうちこれにしてみるか?

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