【EVENT REPORT】フレンチブルーミーティングの(偏った)楽しみ方2012

10月27日(土)、28日(日)の両日「第26回フレンチブルーミーティング(以下、FBM)」が長野県・車山高原にて開催された。天候は昨年とは逆で土曜日が好天、日曜日が雨天。日曜日は前回より2週ほど遅い開催もあいまって非常に寒い1日となった。
今回はシトロエンBXの生誕30周年、ルノー5生誕50周年、アルピーヌA110生誕50周年という記念すべき回となった。ただはやりこの悪天候でお客さんの数は少なかったように感じる。とくに日曜日は、いっこうに回復しない天気と気温の低さのせいで、早じまいして会場を後にする方々も。天気ばかりはどうにもならないが、土日のどちらかに雨が降るのはもはやFBMの風物詩、ジンクスとなりつつある……。
さて、FBMに参加した車両を見てあーだこーだ言う企画はヴィブルミノリテ的に3回目となる。前回「何か別の企画を考えないとね」という大幅刷新をにおわせるような雰囲気で終わったものの、今回も変わらずまったく同じ。まぁ、このくらいしかできないわな。というわけで独断と偏見に満ちた、いや独断と偏見しかない「フレンチブルーミーティングの(偏った)楽しみ方2012」、スタート。

Morita(以下、M):いやぁ、それにしても降りましたね。
Suzuki(以下、S):降ったねぇ。
Nishikawa(以下、N):……って、これ去年と同じ始まり方ですね。天気は逆ですけど。
S:そお?
N:そうですよ。ま、強烈な雨男の汚名挽回ってとこですね。去年は日曜日晴れましたから。
S:そだね。
M:んじゃ、そろそろいきますか。

M:107ですね。
N:最近思うんですが、この大きくグリルを囲って中央で上下に分割するデザイン、多くないですか?
M:アウディのシングルフレームグリルがヒットしたので、そのフォロワーがけっこう出たんですよね。
N:うーん、そういうことねぇ。
M:あ、なんか不満そう。
N:うーん、まぁ、これは好き嫌いの問題なのでアレですが。クルマとしてはいいですよね。小さいし、リアドアの処理もおもしろいし。

 

N:えーと、これは……。
M:C3です。これも107と同じ手法のグリルですね。
N:ほんとだぁ。
M:でも「ゼニスウィンドウ」とかシトロエン独自のデザインテイストも織り込まれてますよね。
N:ちなみに「ゼニス」は天文学用語で「頂点」という意味です。
M:へぇ。

 

 

M:これ、何ですか?
N:もはやトラックかバスか、って感じですね。
S:これはマスターだね。トラフィックよりも上の商用車。いろんな仕様があって救急車とか、パネルバンとか。これは車椅子を運搬するための仕様になってるね。
N:なんかこのブリスターフェンダーみたいなのがかっこいいですね。
M:おなじみ2CVです。
N:ですね。
M:そういえばRENOさんには2CVのお客さん少ないですねぇ。
N:たしかに。空冷エンジンだからオートバイみたいなもんなんですけどね。ただそう簡単にはいかんのですよ、これが。
M:そうなんですか?
N:まぁ、もちろん状況はいろいろなんで、一概には言えないんですけどね。

 

M:Xmです。僕、Xmには強烈な印象があって。以前、輸入車雑誌の編集をしているときに初めて試乗したんですけど、高速道路で。もうすごい乗り心地。魔法のじゅうたんなんて乗ったことないけど、そんな感じでしたよ。僕のなかでは、いまだこれを超える高速巡航マシーンに出合えてないです。
N:へぇ、そうなんですか。僕はかつてマ○ダさんが「50万円値引きするから買って!」と必死で売ってたのくらいしか記憶がないです。
M:悲しい話ですね……。

 

 

M:505です。
N:怒ってますねぇ。
M:確実に怒ってます。でも、激怒ではないです。自信満々の怒り方というか。
N:そこがかっこいい。一般的には2.2のGTIと2.7のV6の2種類があるけど、もう絶滅危惧車ですよね。505、まぁまぁ高得点です。
M:フランス車なのに、なぜかニューヨーク市の公共タクシーに採用された経緯があります。プチトリビアでした。

 

 

M:C4ピカソです。
N:これ、ウソかホントかよく分からない逸話ですが、ピカソって名前が入ってますよね。
M:ええ。
N:当時、この名前のおかげであのパブロ・ピカソの作品とみなされてしまって、クルマではなく美術品としてカテゴライズされてしまったとか。
M:えー!
N:だからえらい高い関税がかけられる羽目になったとかならないとか。
M:ホントっぽいウソの話なのか、その逆なのか。
N:真相は分からないんで、話半分でお願いします。

 

M:406スポールですね。去年も見かけたなぁ。
N:端正なスタイルでかっこいいですよね。
M:たしかに。これは前期、後期?
N:いや、スポールは後期しかないっすよ。406唯一のマニュアルモデルで左ハンドルのみ。フランス車が好きで、セダンが好きで、でも走りにもこだわりたい方にはまさに理想のクルマです。

 

 

 

M:メガーヌ3のグラスルーフカブリオレです。
N:これ、なんか違いますよねぇ。
S:これね「フロリド」って特別仕様車。むかしルノーにフロリドっていう北米向けのオープンカーがあったんだよ。たぶんそれにあやかって付けたんだろうね。
M:ボディがベージュなのは普通ですけど、内装の赤い革との組み合わせやホイールまで塗っちゃうところがスゴイ。それにしても優雅だなぁ。

 

 

N:まぁ、きれいな106マキシですねぇ。
M:これ、僕のお友達のクルマです。全塗装したてみたいですよ。
N:このボンネットのキャッチは昔のタイプと違いますね。
M:最近のはこういうのが主流ですね。以前のタイプは突起物とみなされて、車検が通らないことが多いみたいですよ。
N:へぇ。突起物といえば、エンブレムの角が尖っているからダメなんて理不尽なこと言われたなぁ。
M:それ、言いがかりに近い。
N:じゃあ、このカナードは突起物にならないの?
M:うーん、Rが鋭利じゃないからOKなんでは?

 

S:これ、タルボなんだぁ。
M:さすがキャンピングカーだけあってデカいですね。
N:エクスプレスって書いてありますね。
S:ルノー・エクスプレスと似たようなエンブレムだなぁ。ヘッドライト、ガラス自体が黄色いんだね。へーへー。
N:しかし……キャンピングカーっていう止まっちゃいかんクルマでこの車種を選ぶというのは……。
M:豪気ですね。ま、キャンピングカーじゃなくても止まっちゃ困るんですけどね。

 

 

M:307CCですね。
N:307CCといえば、WRCですね。
M:あ、そこ触れちゃいます?
N:かっこいいんですけどね。206のほうが良かったじゃーんって。
M:まぁ、たしかにメカトラブル続きで勝てませんでしたからね。グロンホルム「このクルマにはもううんざりだ」って言ってたし。
N:“スリッパ”なんてあだ名付けられてたしね。

 

 

M:206CCローラン・ギャロスです。品があっていいですね。これ、テニスの……
N:全仏オープンの会場名です。会場名を限定車の名前にするってのも変わってますけどね。クレーコートをタンレザー、ボディカラーをセンターコートの壁の色に見立てたんでしょう。
M:なるほどねー。
N:でも、グリーンじゃなくて、シルバーのボディカラーもいたんですよね。
M:えー、そんなのがあったんですか? 自らローランギャロスのコンセプトを否定しましたね……。

 

 

M:508ですね。プジョーのフラッグシップ。
N:これ、買った人の話では、けっこう軽快でいい走りをするみたいですよ。
M:1.6のダウンサイジングエンジンにターボですよね。現代的な手法です。
N:でも、BMWで言えば5シリーズですよねぇ。せめて2.2は載せてほしかったと思う僕は、もう古い人間ですかね。でも高得点です。508ですから。
M:

 

 

M:C3プルリエルです。僕、これ好きなんですよねぇ。シトロエンらしいし、何よりオシャレ。
N:プルリエルってフランス語で「複数形」って意味なんですよ。
M:へぇ。屋根だけ折りたたみできたり、フルオープンにできたり、形状を複数持つことに由来するからその名前なんですね。
N:そうそう。いちおうフランスではフランス語学校通いましたから。
M:どれくらい?
N:2週間(笑)。

 

M:これは……ラグナ2のフェーズ1ですかね。
N:日本では悲しいくらい売れなかったですね。
M:5ドアセダンというか、5ドアノッチバックというか……。むかしからこの手のボディタイプは日本人受けしないですよね。使いやすいと思うんですけど。
N:たしかラグナ2はこのフェーズ1の在庫がなくなった時点で販売終了したはず。
M:フェーズ2の、メガーヌ2っぽい顔のほうが僕は好みでしたね。

 

 

M:シムカ・ラリー2です。日本に何台あるんでしょうね?
N:かっこいいなぁ。笑ってますね。
M:フロントラジエータのグリルが“口”ですね。ラリー3になると角目になって、もうちょっとハンサムになるんですが。
S:ラリー2もいいけど、個人的には素のヤツがいいなぁ。

 

 

 

M:おお、珍しい。106グリフですね。
N:グリフは高級グレードに付く名前です。某業者が革シートなどを独自につくって、406にないはずのグリフとして販売しようとしてプジョージャポンから怒られたって話もあったり。
M:へー、そんなことがあったんですか。
N:あんまりおおっぴらに言うことじゃないですけどね。
M:もう遅いですよ。

 

 

M:現行ラグナのクーペです。かっこいいですね。なんかラグナってこれまでちょっと垢抜けなかったけど、3になって一気にかっこよくなった感じがします。
S:どことなくアストン・マーチンなテイストじゃない?
M:ああ、リアデッキ中央部分のふくらみとか。上品なアストン。
S:下世話じゃないアストン(笑)。

 

 

S:この“VIVE LE SPORT”って何のことか分かる?
M:スポーツ万歳ですか。なんか“VIVE LE MINORITE”に共通するものが……。
S:これはJAX時代のルノーのキャッチコピーというか、スローガンというか。
M:へーへー。そうなんだ。じゃ、その頃からルノーを知っている人には「にやり☆」なフレーズなんですね。

 

 

 

M:サンクアルピーヌです。
S:仮ナンバーじゃないともっといいね(笑)。
M:そこですか。
S:うむ。というのも、実売価格が落ちた時期に、壊れても直さず乗り潰した個体がA110乗りに取られちゃったんだよね。A110と基本いっしょのエンジンなので。だからいま乗ってる人は気合い入れて臨んでほしいなぁ、と。潰さずに動態保存してほしい。真っ当に車検取ってね。
M:縦サンク好きの切なる想いですね。

 

M:207SWですね。なんかすごいことになってる……。
S:ボンネットに乗ってるのはR2D2ですか。
(近寄って見てみる)
S:これ、全部テープなんだ!
M:ほんとだ。白と黒のテープ。すげーな。
S:デザインはまぁ個人的な嗜好としても、この努力は見習うべきかも。
M:たしかに。

 

M:出た。BXスポール。某業者が日本に輸入したのは23台だった、と言っておりました。
S:エンジンはGTと同じ1.9だけど、ソレックスのツインキャブなどでパワーアップしてる。あとは外装だね。ブリフェンにスポイラーに。そいえば、中川区にも動いてないのが1台生息してる。
M:滋賀県の某業者の倉庫にも数台眠っているらしいですよ。

 

 

 

M:わー、フエゴだ。
S:ですねぇ。
M:なんとも不思議なクルマですよね。
S:フロントオーバーハングに縦置きの直列4気筒OHVエンジンで前輪駆動。排気量は1.4、1.6、2.0 だったかな。2.0はSOHC。これは後に追加された1.6ターボだね。ルノーは北米に活路を見出したかったのかな。AMCと提携したりいろいろやったけど、撃沈したねぇ。

 

 

S:ん、これなんだ?
M:クリオの……1.2だ。
S:へー。すったかクリオだ。
M:これ、グレードって何になるんですかね。
S:中見ると上のほうのグレードみたいだけど……。正確にはグローブボックス開けてみてないとわからない。

 

 

S:8Sだね。
M:これはどういう位置づけなんです?
S:ゴルディーニの4灯ヘッドライト顔なんだけど、エンジンはマジョールと同じ1108cc。ゴルディーニとマジョールの中間みたいな感じかな。
N:8Sかぁ……。低得点。
M:さっきから気になってたんですけど、高得点とか低得点とか、なんのこと?
N:いや、車名につく数字を足してったらいくつになるかと思って。
M:で、いくつになったんです?
N:29,896
S:まぁ、それを聞いても何もコメントできないけど。
M:ちなみにいちばんの高得点は?
N:プジョー1007でした。

 

M:と、まぁ、メイングラウンドだけ回ったんですが、どうでしたか?
N:そうですねー。こんな悪天候なのに思いのほか集まったな、と。去年よりは少ないでしょうけど。
M:たしかに。
S:年々、新しいクルマが増えていくね。
M:で、古いクルマが少なくなる、と。
S:まぁ、当たり前のことなんだけど。古いクルマが新しいクルマ以上に増えることなんてないからね。
M:そうですねぇ。それを思うと、僕らも古い人間になっちゃいましたねぇ。
N:とりあえず、今回のFBMは「雨、寒い」ということで。
S:この調子だと、12月16日の「ミラフィオーリ」は大ゆ……
M:皆まで言うな~!!

※毎度のことですが、内容はその場のノリでしゃべっていることが多々ありますので、多少は間違ったことを言ってる可能性もありますが、ご容赦ください。あとFBMにご参加した皆さんのお車、勝手に撮影しちゃってすいません。もし「載せないで!」という方がいらっしゃればご連絡ください。すぐに削除いたします。

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2 Responses to “【EVENT REPORT】フレンチブルーミーティングの(偏った)楽しみ方2012”

  1. シバッチRS より:

    割と近くにプジョー4007も居ましたけど?

    • morita より:

      4007、メイングラウンドにいましたか。気付きませんでした……。わりと早じまいする方も多かったので、早々に帰っちゃったか、あとから停めたのかもしれないですね。

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