lubrifiant pour transmission automatique et direction assistée hydraulique | ATFⅢ / ATF-X | YACCO

オートマチック比率の少ない弊店、ではありますが・・・

一口にATF(オートマチックトランスミッションフルード)と言ったって、これ即ち作動油なので、AT(オートマチックトランスミッション)にのみ使っている訳ではありません。
パワーステアリングとか、その他補機類で使ってることがあるので、いくらAT車が少ない弊店と言ったって、やっぱし必須です。

さてさて、そんなATF。

YACCO ATF3(Ⅲだと機種依存してしまいそうなのですが・・・)

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一枚目、旧ラベル。二枚目三枚目、現行ラベル。現在は現物の色がチト紫がかってる。機能性能でナニか変わったかってのはインフォメーションなし。体感的にもヨクワカラナイ。相変わらず、ィイものはィイ。

YACCO ATFⅢ

  • 【鉱物性】1L ボトル
  • DEXRON Ⅲ、(Surpasse DEXRON 2D)
  • ALLISON C4
  • FORD MERCON(92),M2C 166H
  • MAN 339 typ Z-1 & V-1
  • VOITH 55.6335.32
  • MB236.1、236.5
  • ZF TE-ML 02F/03D/04D/11B/14A/17C
  • LT-71141対応

5速ATを有するベンツ、多くの欧州車に推奨されているATFに対応したYACCOの特殊ATF。
DEXRONⅢ規格を有し、高い粘度指数より、熱安定性に威力を発揮します。
低温時から高温時まで性能を保持。快適なフィーリングを実現します。
(YACCO社承認 正式ライセンス品)

万和商事さんより引用

を基本として・・・手に入るときは・・・

YACCO ATF-X (現在のところ数台分は在庫あります。順調に入荷しない商品を大量に在庫できない弊店が扱ってることを念頭に置いてご了承ください。)
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従来のものから最新式の6/7速ATにも対応するATF。化学合成油故に粘度指数が高く、高温時の耐久性だけでなく、低温時の潤滑性能も強化される。流動点が低く、冷間時の始動性(?)に優れる。酸化防止剤を強化し、熱安定性に優れ、さらなるロングライフ化を図る。樹脂類への攻撃性もなく、従来のものにも使用できる。(YACCO ATFⅢ/ATF Type-Dの代替としても使用可能。)

まんまそのままさんまのまんま、永豊商事さんの説明そのままトス。

を使っています。
なんでそんな面妖な供給体制かって?それはですね、ATF-Xが、輸入元の通常在庫でなく、時折ごそっとこそっと入荷するだけ、なので、それが確保できた時でしか使えないワケなんですよ。だから、ATF-Xがないときは、ATF3を使います。即ち、どっちかしか在庫してません。
両方在庫するほど儲かってないので、その時の状況に依ります。ご了承くださいね

さてさて・・・

ATFって軽視されてるような気がする。

確かに、欧州車各車、無交換とか、メーカーは主張しやがる。

が、こちとら極東の島国で、数十メートルごとにストップアンドゴーを繰り返して、しかもわりとアクセルがばっと踏む人種、なんだぜ!しかもAT至上主義、ATが9割を占めるお気楽極楽が好きな人種、なんだぜ!

余談ですが、私儀、Ape乗ってると、信号青になってどひゃーと引き離されるが、次の信号で追いつく(笑)。それが日本人のクルマの乗り方。Apeはマイペースを強いられる乗り物。

なので、ATに対する要求要件は絶対的に高い。
が、ATそれを日本向け専用設計できるほど、台数が売れる国でもない。
なので、あるものそのまま使うことが強いられる。
ATそう簡単に換えれないので。

だが、油は換えれるぞ。

ATF、たかが作動油、されど作動油、だが侮るなかれ。ATF、オートマチックトランスミッションフルードという作動油なんですが、このオイルの圧力を利用してオートマチックトランスミッションは変速していきます。上述の極東の島国特有の使用状況によるしわ寄せを、かなりの割合ATFが蒙ってるのは、言わずとも明らかだ。
かなり頻繁な圧力変動を強いられ、滑らせる滑らせないを同時に賄うATF。

オートマチックトランスミッション、その構造は曖昧模糊というか魑魅魍魎というか、迷路みたいな油圧通路を使っていたり、複雑な動作をしていたり、制御も車速やエンジン回転やらいろんな条件 を突き合わせてバルブを動かして油圧を切り替えて変速させてるという複雑さなので、おいそれと中を覗いたら壊してしまう、非常に難しい機構です。詳しくはこちらで。
(あ、AT内にはクラッチ様なモノ居ますのでね。外見ナイ操作上ナイからクラッチがナイから滑る=ダメって一局から見ちゃダメですよ。複雑な機械は総体での機能を観なきゃ意味がないので。)

ガラスの十台のうちx台逝かれるATと呼ばれる(俗称ですが)仏車のオートマチックトランスミッション。一時期はよく逝かれてましたので、そういう不名誉な俗称を得てしまったのですが、欧州みたいにクルーズの多い動作環境で設計されていたものを、日本みたいな極東の島国で、ストップアンドゴーが多い上に、みんな割とアクセルをガバッと踏んで急加速、ブレーキをガバッと踏んで急減速する。そういった特殊な動作環境なので、オートマチックトランスミッション、特にATFへの負担は、欧州の使用状況と比べたらかなりあります。過酷です。
(なので、ボサーと(急加速急減速せずのんびりと)乗ってると、ATは保つような気がしますが、ガツガツ変速させ続けてるとイかれるような気がしてならない。私感ですが。)

そのモノ自体の耐久性とかそういう問題も勿論あります。
その辺は作って設計してる側ががんばってくれないと、私共では何ともならない。

出来ることと言ったら、その動作を順調にすることを担う油をいい状態に保つことくらいしか、出来ないのが実情です。

その場合に於いて、油って軽視されちゃいがちですが、オートマチックトランスミッション、その中で流れて潤滑と冷却と動力伝達を担っているATFに背負わされている責任も、かなりのモノがあることは、想像にたやすいでしょう。低廉なものではその重責を果たせられる期間にも限りがある。(えぇ、低廉なテケトーなのでも、新油ならまだそれ相応に責を担いますよ。古くなったらシランすけども。)

ですので、ATF,作動油とはいえ、低廉なモノだったら頻繁に、真っ当なものでも、数年に1回は、交換をお勧めします。(低廉なのは弊店に置く必要がない、他市井どこでも売っとらーせるので、置いてません。アシカラズ。)

で、各社いろんなATFを出していて・・・
国産でスッゲタカイ1L4センエンコエル高性能ATFってのがあって・・・
しばらく前まではそれを使ってみたりしてました。

確かに、いいんですよ。いいかもしれない。だから、お勧めですよ、タカーイATF。イインジャナイカナァ?

で、弊店的に、油脂類全ラインナップをYACCO化を志してる過程上、ATFもYACCOを試してみなきゃ、になったわけですが・・・

で、ATFⅢの登場となったわけですが・・・

これが、意外と、ィイ。
“ツルッ”と変速する。この感触が、イイ!

この感触は、タカーイATFじゃ得られない。
その割に、ATFⅢは、高くない。1Lあたり2千円ちょい。タカーイATFの半額だ。

値段がお手頃な割に性能がいいなら、体感しやすいなら、そりゃ申し分ない。
差額で次回早めにATF交換できるじゃないか!

なぜ、1L単価に拘泥するか・・・別に貧乏というわけではない。(ビンボウデスガ)

であったのが、ATF-Xの登場により、さらなる極みに到達できるのか・・・ATF-X、先述の、世間で愛でられている国産高級ATFより若干は安価なのでね・・・

あ、でも、ATF-X、現在未だロードテスト中です。(弊店は想像にたやすく、AT車の比率が少ないのですよ。)
当たり前だが、問題なく使えます。ATF3よりもスムーズさは増してる様子。そもそもATF3で問題ない動作を確認してるから、それ以上のモノであることは想像にたやすい。

実は、ATF交換、結構”量”を使います。
ATという機械の性格上、ATからATFを全量抜くことは無理。いや無理じゃないけど、バルブボディやそういうトコにエアー噛んじゃったりゴミ噛んじゃったりすると、それでAT自体にとどめを刺しちゃう。(だから、バラしちゃダメ!な部分、と当方は考えてます。延命にしかならないってか、トドメ刺しちゃう場合もありますので。)

なので・・・例えばAL4/DP0の場合・・・

  1. 温まった状態で、抜けるだけ抜いて捨てる。(約3L)
  2. 新しいATFを入れる。(約3L)
  3. 温めて、抜けるだけ抜いて捨てる。(約3L)
  4. 規定量になるまで入れる。(約3L)

が、基本工程。都合6L。
抜いた、元のATFがヒドーいコトになってなければ、これで1セットで終了。
ヒドーいコト、変色著しいとか、鉄粉混ざってるとかの場合は、追加でもう1~2回循環させる場合もあります。

なので、都合6L、もしくはそれ以上、9Lとか12Lとか使うので・・・リッターあたりの単価は蔑ろにできないんです。

一口にAL4/DP0って言っても、色々ある。少しずつ変わってきてたりもする。

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新しい手だと、面妖な(元から面妖ですけども)ドレンプラグになってる。基本、レベルゲージを兼ねてるのは一緒ですけども。
あ、オイル量を確認する際に、テスターで油温を確認することも肝要と言い得てみよう。

で、入れる口、フィラーがまたこりゃ面妖なトコについているので、割と工数多い、数時間仕事になっちゃうんですよ本気でやろうとすると・・・

という、交換のヤヤコスィさはさておいて・・・

ということで、総合すると、ATFⅢ、お勧めしやすい価格と性能を成し得てると思います。その上を行くATF-Xも、期待に応えてくれるはずでしょう。ます。(断言)

ただし、逆に、7万キロ以上、あんま換えずにそのまま何もせず乗ってきてしまったオートマチックトランスミッションには、交換をお勧めしていません。
汚れきったATFにいきなり新しいATFを入れて掻き回すと、こぞんでいた(三河弁で沈殿していた)各種ゴミ等を掻き回してしまい、トドメを刺してしまう場合があります。圧力が急に復活したら保っているパッキンもそこで抜けてしまう。
ご老体にカンフル剤打って働かせたら一気に息絶えてしまうことも、あるんです。

なので、そういう状況を避ける意味では、新しい車のうちから、ちゃんとしてるうちに、たまに換えましょうね、ATF。

よって、油脂類全部YACCO化を志しているので、ついにATFもYACCOにしました。弊店通常採用決定です。
(クーラントはどうするか悩み中なんですけどねぃ・・・)

ATF3、ATF-X共、デキシロンⅢ規格、MERCON規格も対応なので、概ね殆どの最近のオートマチックトランスミッションや、パワーステアリングに使えます。

ガラスのATと呼ばれる某菱車のオートマチックトランスミッションにも、イタ車に多いCVT、ECVTでも、SMARTのトランスミッションでもOKです。(実は、Piaggio APEのミッションにATF3を使ってたりします。)

と、じゃあ、ATF、オートマチックトランスミッションフルードって言うくらいだから、MTな方々には、そんなん関係ねぇ!そんなん関係ねぇ!
ってそんなおっぱっぴーなコト言ってチャダメですからね。

パワーステアリング。
これが大抵ATFを使ってる。パワーステアリングは、AT/MT問わず、最近の90年代以降のクルマには大抵ついてる。

で、数年来お仕事こなしてきたパワーステアリングオイルを、このATFⅢ/ATF-Xに換えると・・・・
ステアリングフィールがかなーりスムーズになります。そりゃ旧くて劣化してるだろうから、当然であろう。
安上がりだけど結構お勧めです。
(チト旧いPSA車でパワステのアシスト量に”ムラ”があるような気がする車は、まずは換えてみるべきだと思う。)

大抵、車検時とかパワーステアリングオイル換えた痕跡ないなぁ、劣化してきてそうだなぁ、な時に、1Lっぱかしなので、換えてやるとヨイですよ。

あ、2010年以降の車だと、また別の作動油、YACCOで言うところのDAを使ってることもありますので、要注意。

という感じで、ご希望ご要望どうぞご相談くださいぃ。

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