huile à moteur | VX-300 | YACCO

通常取扱オイル変遷の経緯。

以前は、YACCO VX-100を使ってました。

VX-100,いいオイルですよ。鉱物油だけど長期使用に耐えて、一向にヘタるそぶりを見せない。非常に気に入っています。
今でも社用車はコレだなぁ。(ダッテ90ネンシキ。)現在の社用車はKangooです。

が、かねてからの懸念は、”体感上の硬さ”と、”鉱物油”というところ。

それは、旧車や多走行車には有益です。オイル漏れもしにくいし、摩耗してクリアランス(隙間)が広がってたり、そもそも広かったりするエンジンでいい仕事してくれる。

でも、時代も変わって、はたと気づくと、最近そういう車が少なくなってきた。
ラテン車も2000年くらいから工作精度も上がってきた。壊れてなければそうそう漏れなさそう。
きっとエンジン内、ピストンのクリアランスもそうであろう。

じゃあ、そういった今時の車に、VX-100はどうなんだろう、という命題に至る。
固すぎるのではなかろうか?

YACCOなので当然、悪いことはないんだろうが・・・
(いや本当は、YACCO社の2000年以降の車へのRECOMMENDS(推奨)はVX-500VX-600以上、なので、それ以下の低レベルな争い、なんですよ。)

まぁそんな紆余曲折の果てに、白羽の矢が立ったのが、VX-300

IMG_0200IMG_0398IMG_0259
実は黄色と黒の質素な方が新ボトル。緑箱が新箱。旧ボトル旧箱はもうありませんので。

YACCO VX-300

セミ化学合成

  • SAE 15W-50
  • API SL-CF
  • ACEA A3/B3 04
  • 承認 DC 229.1 VW 505.00

シンセティック・ベースオイルに、強力なマグネシウム添加剤を配合させた、セミ化学合成オイル。
抜群の熱安定性を誇り、高温下でのエンジンの保護を、より強力にします。
ミネラルオイルの潤滑性能を発揮し、スラッジの抑制、エンジンの長寿命化を狙います。

以上、万和商事株式会社さんより引用

高温運転時に燃焼時に発生するNOx,SOx等の酸性ガスを中和することでオイルの酸化、それによるスラッジの形成を抑えるため、高品質のマグネシウム添加剤を使用。SAE15W-50とすることで高温時の安定性を保ちながらオイル消費を抑えます。

ミネラルオイルを75%使用したベースオイルの特色を生かし、ヴィンテージカーからネオクラシックカーの様なクリアランスの大きいエンジンや、走行距離の進んだエンジン、過給器のついた熱量の大きいエンジンにお使いいただけます。

以上は永豊商事さんの見解。

弊店の通常のお客さんにお勧めできる必要要件は満たしている。普段用のオイル、且つ、軽くスポーティーも充分賄えるであろう。セミ化学合成というところも、この上の化学合成油の甘美なる世界をかいま見れていいか。
たぶん、VHVIだと思います。VHVIとは、高度水素化分解油。鉱物油を加工して作った化学合成油が使われていると思われ。(同じく化学合成油と呼ばれるPao/Esterとはちょっと違う一般的な化学合成油。)
詳しくはこちらで。

じゃあ、なぜVX-500VX-600以上のあたりにしないのか。問題は価格。1Lあたり2,000円を上回るオイルを、”オイル換えましょうよぉ。”と強くお勧めする強靱な心臓に毛が、私にはない。(ハ@”イウナ!)
VX-300,その命題もクリアーしている。

しかし、VX-100と比べて販売価格が実はチョット高い。まぁ許容範囲とお願いしてもイイヨネ?
許容範囲でないのは、仕入価格はチョット以上高い。(爆)
利幅は削られるわけだが、それは許容範囲とせざるを得まい。実はココで既に逡巡は始まっていた。(珍しく経営者らしき判断。(恥))

と、気になるのは、寿命。商売としては、寿命が短い、劣化が激しい低廉な、仕入れが安いオイルの方がイイ。頻繁にオイル交換してくれれば儲かる。
だが、弊店皆様ご存じの通り、メンドクサガリなので、それ相応、せめて半年、5千Kmくらいに一回オイル交換くらいにしておきたい。で、せめてその期間は満足いく性能を維持して貰わないと、お客さんの財布が薄くなる。その辺も考慮しつつ・・・

という、何だかよくワカラン考察の末、メインのエンジンオイルをVX-300に変更しました。
(VX-100も気に入ってるので、ペール缶で在庫しています。今後も90年代以前の車、OHVエンジン、多走行車で使います。ヤメチャッタワケデハナイヨ。いや、もちろんソノ手の車に、このVX-300もアリです。)

で、本日、1号車オイル交換させて頂いて、乗ってみました。

開口一番、軽いっす。イイですこれ。
数値で言う15W-50,冷間時の固さは数値上VX-100と同じ。なのにこの体感差。こういうところがオイルはスペックで語れないという面白さ。まぁそれは車本体にも言えることですが。

30%だったか?の化学合成成分と、マグネシウム添加が効いているのか。この先の合成油の甘美な世界、気になるでしょぉ?(ウフ)
(だから、それ体感できてご興味頂けましたら、VX-500,VX-600あたりをお試しください。それ以上をご希望なら、是非VX-1000,YC-454,VX-1703FAP,VX-2103FAP,GALAXIE,GALAXIE GTをお試しください。スゴーイよー。ホントはコッチをお勧めしたいのさ。)

という、弊店通常取扱のオイルです、VX-300。
なかなか距離もあるしお越し頂きにくい場合は、通販も承りますので是非何卒です。

という経緯で、2000年代の車が増えてく昨今に、遅ればせながら対応させて頂きました。

Share

2 Responses to “huile à moteur | VX-300 | YACCO”

  1. morita より:

    早くあげてくださってありがとうございました。
    いいですね。吹けあがり、確かに軽いし、スムーズ!
    滑らかになった感じがします。
    今後、どう変わっていくのか楽しみっす。

Leave a Reply for すずき@MacMini