「知足」という言葉をご存知だろうか。これは『老子』の「足るを知る者は富む」からきた言葉で、簡単に言えば「満足することを知っている者は、たとえ貧しくても精神的に豊かである」という趣意だ。シェークスピアの『オセロ』にも「Poor and content is rich and rich enough.(貧しくても満足していれば充分に豊かだ)」というセリフが出てくる。人の欲望にはきりがない。それゆえに多くを求めず「これで充分だ」と思える人は賢く、慎ましやかだと思う。これだけモノがあふれた現代だからこそ。