【EVENT REPORT】French Blue Meeting 2017

2017年10月28日(土)、29日(日)の両日、長野県・車山高原にて第31回「French Blue Meeting 2017」が開催された。前週末、日本列島は台風に見舞われ「ああ、1週早く来てくれてよかったね」という安堵の気分を吹き飛ばすかの如く、この2日も日本列島を台風が直撃。風はそれほどないものの、大雨となった。
しかし、そんな荒天でも来る人は来る。気合いの入ったクルマを中心に、あーだこーだ言ういつもの回をお届けしよう。

Morita(以下、M):降りましたねぇ。
Suzuki(以下、S):降りましたねぇ。ここ3年くらい晴れてたから、久々の雨。しかも台風。
M:さすがに客足は鈍いですね。1週間くらい前から雨になるだろうという予報も出てましたから、控える人も多いでしょう。
S:でも、雨であってもあえて臨むのが我々。最後までいるのも我々。なんでかって、弊店のお客さんが避難できる場所がなくなっきゃ困るんで。
M:ありがたいことです。では、いきますか。

S:あ、そうそう。長靴を探してたんだけど。
M:この日のために?
S:そう。前回は「HUNTER」って一流品を奮発したんだけど、意外にもたなかった。その反省もあり、いろいろ調べてみると「アキレス」の長靴がいいと。
M:アキレス! あの「瞬足」で話題になった!
S:で、このアキレス、何がいいかっていうと、歩いててもカカトがカパカパしない。クルマを運転するにあたってもカパカパは困る。
M:ああ、カパカパするの、ありますよね。
S:ちょっとサイズは大きめ。私は普段26cmくらいなんだけど、24cmくらいがちょうどいい。
M:ほう。
S:それにカパカパしない理由でもあるんだけど、サイズが5mm刻みであるからぴったりフィット!
M:長靴で5mm刻みのサイズを用意してるのって珍しいですね。
S:そう。だから、長靴は「アキレス」! もし、次回、FBMは雨っぽいなというときは「ワークマン」にありますから。しかも2000円。安い!

S:それにしても、これといったクルマがやっぱり少ないね。
M:そうですね。
S:まぁ、でもそりゃそうだよね。こんな悪天候でも来る人は、毎年来てる人だもんね。
M:必然的に毎年見るクルマばっかりになっちゃう。
S:そうそう。名前も顔も知らんけど、クルマは見たことがあるっていう。
M:ええ、ええ。

S:CTiはほんとに見なくなったね。
M:幌もすごくきれいですね
S:屋根あき車は、新しくても古くても多少は漏れる可能性がある。設計が古ければ、車が古くなってくれば、幌張り替えて塗装傷んだら塗って……と二重苦三重苦になる。それなのにこのクオリティでシレーと乗ってきてるのには、敬意を表さずに居られませんっ!

 

S:めったに見ないカングーの4駆。
M:あ、ほんとだ。この車高はデフォルトなんですね。
S:言われてみれば。こんな高かったっけ?
M:だいぶ高いですよね。
S:どうだったかなぁ。なんせこれまで1台しか触ったことないから。

 

 

S:ムレーナ、3台は珍しいね。
M:そうですね。これまで2台並んでたのは見たことありますが、3台は初めて。しかも手間のは「S」ですよ。
S:ミドシップ、横3人掛けってのもいいね。ただ、そもそもムレーナとバゲーラの区別がいまいちついてないし、マトラ・シムカなのか、シムカ・マトラなのか、ただのマトラなのかもよくわかんない。でもかっこいいからいいです。

 

S:トロフィー、このコーナーにも登場したね。
M:やっぱメガーヌ2、かっこいいなぁ。2ドアだよなぁ。
S:このデザインに、このパフォーマンス。まだまだ乗っててもらいたいクルマだなぁ……。トロフィーなどの役モノもいいけど、普通のでも充分イイ。5枚で左ならサイコー。おかげでなかなかメガーヌ3に辿り着けない私がココにっ!

 

S:これ、欲しかったんだよね。この茶色。でも、完売をもって終了。
M:この色、いいですよね。車体のデザインに合ってる。
S:Zen EDCも完売をもって終了って噂。
M:トゥインゴGTも出ましたが。
S:トゥインゴGTねー。
M:オレンジ色しかないのが残念ですけど。
S:まぁ、でもあれも最終的にカタログモデルになるだろうから。個人的にはトゥインゴだから、1.0のNAでEDCのような素なモデルで、充分だと思うんだけどなぁ。なんでやめちゃうんだろ? 日本だとインテンスの方が売れるのかなぁ? ああ、Zen買っておけばよかったかなぁ・・・(沸々)
 

S:パナール、何てモデルが知らんけど。
M:僕も知らんです。
S:パナールって、いまのクルマに取り入れられている機構の多くを、最初にやったメーカーでもあるんだよね
M:ほう
S:ほら「パナール・ロッド」ってあるけど、あれもパナールが最初
M:へー! あれ、このパナールにちなんだものなんですか。
S:あと「なんでっ??」ってつくりしてるのが多い。なんだっけ、確かバルブスプリングがないんだよね。
M:え、じゃあ何を使ってるんですか?
S:トーションバー。
M:えー!
S:ほんとかどうか知らないけどね。フランス人らしい考え方なのかもしれないけど、最小限の構造で最大限の性能を発揮することをポリシーとしてるメーカー。あの独特のかっこうもデザイン性もあるんだろうけど、空力を突き詰めてた結果、あの形になっているらしいよ。
M:なるほど。
S:最終的にはシトロエンに買収されちゃったけど、シトロエンも空力を意識したデザインが多いのは、たぶんパナールの影響があるのかもしれない。

S:メガーヌ2のワゴンって見ないよね?
M:ああ、確かに。いま見て、そういやあったわって思い出した。
S:意外にサイズやスペック的にこれ欲しい人いると思うんだけど、巷で見ない。
M:そうですね
S:この前、知り合いのクルマ屋さんが「そんなに大きくないワゴンがほしい」って言われたらしく、そうなると207SWとか、あと、メガーヌ2のワゴン。でもワゴン見ないよねぇって話になった。
M:たしかにいま見ると、これくらいのサイズのワゴンは稀少かもしれないですね

M:ラグナ3のクーペです。
S:どえらいかっこいいと思う(後ろにまわって)。
M:いいですね。どことなくアストンマーチン。
S:そうそう。ルノーのロゴがなかったら一瞬アストンかと。弊店にも一時並べてたんだけども、いや実際ホントかっこいい。押し出し感のない、主張しないかっこよさ。他国のクーペではなかなかできない境地だと思う。大人になったら乗ってみたいと思うが、その前に、おっさんになっちゃったから、もう商用車とか大衆実用車しか乗れない身体に……(泣)
S:シムカ1000、1300か?
M:1300ですね。サニーのB10に似てますね、っていう稚拙な感想しか出てこないです。すんません。
S:このシムカ、たぶん日本のファーストオーナーはあの人だなぁ……。

 

 

M:トラフィクって真正面から見ると、上が広がってるように見えません? 逆台形というか。
S:ああ、たしかに見えるね。並行輸入するときに書類作ってたとき、数値を見ると概ね正方形。カングーもそうだけど、ルノー、どんだけ正方形が好きなんだと。
M:そうですね。
S:これ、勝手な推測なんだけど、たいていのクルマは上を絞ってるよね。それに見慣れてしまっているから、トラフィクみたいな正方形のクルマを見ると、上が広がっているように錯覚するんじゃないかと。
M:ああ、なるほど。たしかにそうかも。

M:205T16だ! パールホワイトですね。ロードカーなんで、ちょっと高級感を出してるんですかね。
S:ラリーカーは白だよね。
M:そうですね。ソリッドの白です。
S:年代的にヨーロッパでパールホワイトが流行った時期があって、アルピーヌとか5GTターボとか、あの辺にもパールホワイトが設定されていたんだよね。

 

S:このカングー、1999年の新車からワンオーナー。しかもこのクルマを買った年に息子さんが産まれたんだよね。で、つい先月、その息子さんが免許を取り、自分と同い年のカングーに乗っているという。
M:おお、それはすばらしい! ええ、話や。そういえば、この年代のカングーの樹脂バンパーってちょっと緑色がかってません?
S:うん、でも他のルノー車は普通のグレーなんだよ。
M:ああ、じゃあカングーだけなんだ。
S:部品を後から取ると、普通のグレーのが来る。
M:この年代だけなんですね。へー。

S:カングーネタといえば、これもそうだよね。Ph1の顔なのに、エンジンは1.6が載ってるという、端境期のモデル。
M:ああ、ほんとだ。1.6って書いてある。
S:カングー1もだんだん見なくなってる。もうそんな時代になっちゃんですね。
M:そうですねぇ。
S:ちなみにこの色は特別塗装色。新車時に特注で塗ってもらった逸品です。端境期の特注色なんで、オーナーさんは手放さないだろうなぁ。弊店の社用車カングーはもう19万キロなので、大衆実用車、年数経ると、そうなるよねぇ……。あとはオーナーさんの覚悟次第、ですねぇ。

 

【総括】
S:悪天候のFBMといえば、たぶん一桁台の開催回だったと思うけど、みぞれが降っていたときがあって。たしか私はまだ大学生だった淡い記憶。会場、ほとんど人が歩いてないの(笑)。みんなクルマの中にいる。
M:それは異様な光景ですね……。でも、こういう悪天候のときほど、後からいい思い出になるもんです。
S:「あの大雨のときも来てましたよね?」とか、話のきっかけにもなったりして。友達やおつきあいの車屋さんとの絆も深まると思うのですよ。私は槍やミサイルが降らない限りくるだろうけども、それもひっくるめて、愉しんじゃうようにしてる。年に一回の同窓会に来てるようなもんだから。そんなバカがいるから、悪天候でも、なんとかなると思うので、あえてでもくるとけっこう愉しい、かもしれない。けど、効果には個人差があるし、風邪引いちゃ意味がないので、くれぐれも装備にご留意ください。アキレスの長靴はお勧めです。オサレに行きたいなら、白(飲食店用?)もあるらしいです。あ、寒いので、中敷きもあるといいッスよ。

 

※内容はその場のノリでしゃべっていることが多々ありますので、多少は間違ったことを言ってる可能性もありますが、ご容赦ください。あとFBMにご参加した皆さんのお車、勝手に撮影しちゃってすいません。もし「載せないで!」という方がいらっしゃればご連絡ください。すぐに削除いたします。

 

 

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8 Responses to “【EVENT REPORT】French Blue Meeting 2017”

  1. 件の車両のオーナー より:

    イベントがバンバンキャンセルされるほどの土砂降りの中でありがとうございました。
    「アキレス」社の本業は樹脂屋さんなので、意外と色々作ってますよ。
    身近なところだと、書類を入れるクリアケースも元々はアキレスの製品だったそうです。

    謎の緑カレーラーメンごちそうさまでした。

    • すずき@PMG4 より:

      ありがとうございました。
      アキレス、ィいぉ。(洗車中休憩で今履いている。)

      謎のグリーンカレーラーメン、まだある、よ?

  2. すずきさんが着ていた同じくワークマンブランドの「RainFreak」だったか?には
    ウケました。

    • すずき@PMG4 より:

      RainManiaじゃなかったかな?(見てない)
      カーマホームセンターで売ってますので、どぉぞ。
      (但し、表記のサイズの割に袖がどぇらぃ短いので要注意。)

      • シバッチRS より:

        七分袖だったりして?

        • すずき@PMG4 より:

          ムラ八分って感じかなぁ?

          • 件の車両のオーナー より:

            貴方、自分から真ん中から外れて、端っこで楽しいこと見付けちゃうヒトじゃないですかw

          • すずき@PMG4 より:

            えっとですね、正しくは、谷底に突き落とされた場合、這い上がることを諦めて、谷底で愉しく暮らしちゃうタイプ、です。

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