【EVENT REPORT】2022 French Blue Meeting de la mer

(2022年10月16日 愛知県・ラグーナテンボス内ラグナシア駐車場にて)

Morita(以下、M):さぁ、蒲郡にラグーナテンボスにやってきました。晴天で気持ちいいですね。

Suzuki(以下、S):そうだねぇ。前回は5月にFTPがあったから約5か月ぶりのイベントになるかな。

M:今年は3年ぶりにフレンチブルーミーティング(以下、FBM)が再始動したわけですが、いろいろあって会場が従来の車山高原と愛知県蒲郡市にあるラグナシアの駐車場に分けられました。で、こっちのFBMは「French Blue Meeting de la mer」という名称になっているようです。

S:「海辺のFBM」って感じかな。まぁ、事情はともかくとして、また開催できるようになって良かったよね。

 

 

M:公式では10時スタートとアナウンスされていましたが、8時半くらいでも駐車場に入れましたね。もしかしたらもっと前でも入れたかも。

S:もっと集まるかと思ってたけど、意外にいないねぇ。

M:そうですね。300台くらいは停めれるスペースは確保されたみたいですが。

S:じゃあ、ざっと見ますかね。

 

(駐車場を散策)

M:こういう車種の並びを見ると、FBM感が出ます。

S:まぁ、定番のクラシックシトロエンだからね。しかし、アミのデザインは見るたびにギョッとするね。よくあんな形を思いついたもんだ。

M:たしかに(笑)。

 

M:ドーフィンですね。

S:しかも、素のドーフィン。ゴルディーニとかはときどき見るけど、素は珍しいかも。

M:これ、ホイールが独特ですね。

S:合わせホイールっぽいけど、よく見ると違う。リムとディスク部分がボルト留めになってるんだね。エンブレムもこれ、王冠をデザインしてるんだよね。

M:ちっさいロサンジュがいっぱい(笑)

 

M:そういえば、キャトルが少ないですね。

S:ああ、たぶんキャトルクラブは車山のほうに行ってるんじゃないかな?

M:なるほど。サンクもいないですしね。古いルノーが少ない気がします。

 

 

M:クリオ3のグラントゥールですね。ヴィブルミノリテでも紹介させていただきました。

S:あのクルマは遠いところに嫁いでいっちゃったんだよねぇ。

M:そうなんですね。身近なところにいれば、なおいいんでしょうけど、あのクルマは元気にしてるでしょうか……。

 

 

S:レアな車種になってしまったウィンド……。

M:一代限りでしたもんね。でも、ルーフの閉じ方はシンプルすぎて衝撃的だったなぁ。

S:だよね。裏返して閉めるのか! と。言葉では説明しにくいね。

M:知らない人も多いでしょうね。なんせ見ないから(笑)。

S:このコロンとしたフォルム、いいんだけどねー。

 

M:鮮やかな色のトラフィクですね。

S:日本の商用車と比べるとやっぱこっちのがいいね。国産商用車がデザイン、手を抜いてるとは言わないけど。

M:ですね。比べてみるとやっぱりぜんぜん違う。

 

 

S:カングーのロング。ロングとは言わないのか。うちのお客さん。

M:グランカングーですかね。長いですねー。

S:7人乗り左右スライドドア、観音開き。このサイズが必要な人にはいいけど、普段使いだとやっぱり持て余しそうだね。

 

 

S:ちょっと前から過去モデルをリバイバルさせる流れがあるよね。その点において、アルピーヌはけっこう上手に復活させてると思う。

M:ビートル、ミニ、500などなど、いろいろありますけど、たしかにアルピーヌはきれいにまとまってますよね。構造的なことだとリアエンジンじゃないくらい?

S:そうだね。高級車にはなったけど、オリジナルの雰囲気はうまく残してると思う。

 

M:と、そんな話をしていたら、こっちはアルピーヌV6ターボです。本国ではアルピーヌGTAと呼ばれてるみたいですね。

S:青いのはフェンダーを拡幅して、顔を変えた「ル・マン」だね。

M:どっちもかっこいいっす!

 

 

S:ネモ。やっぱこのくらいのサイズが使いやすいなと思う。

M:プジョーはビッパー、シトロエンはネモ、フィアットはクーボ、でしたよね。かわいいんだけど、カングーには敵わなかったようで……。

S:カングーはこれらよりもちょっと大きいよね。

M:あ、そうか。ベルランゴとかパルトネールがライバルですもんね。

 

M:このメガーヌ、色が素敵。

S:そうだね。あんまり見ない色。

M:そうなんですよ。ブラウンともカッパーとも違うし。調べたんですけど、純正色にはないようで……。特注なのかな?

S:どうなんだろ……。

M:何となくニッサンのBEVアリアのテーマカラーに似てるような気もするんだけど……。それにしてもロサンジュでかいですね(笑)

S:これ、プリントなんだよね。ミリ波レーダーとか、そういう機能を入れるために仕方なくそうしてるんだろうけど、立体に見えるようなデザインだとなんか変。そういうことしないほうがいいような気がする。

M:各社、ロゴマークを変えてきてるけど、もしかしたら今後、このように使われるのを想定して変えてきてるのかな。いまのルノーとかプジョーは立体じゃないですもんね。ニッサンもか。

S:そういう要素はあるかもしれない。

 

S:これもなかなかいい並びだね。

M: おー、クーペ、ブレーク、セダン! クーペはイベントなんかでよく見るけど、セダンは見なくなりましたね。ブレークになるともっと見ない。

 

 

M:チーム並行!(笑)

S:ルノーとダシア(笑)。

M:この前乗らせていただいたメガーヌ3 1.4ターボもいます。

 

 

S:このC4カクタスもうちのお客さん。

M:並行車ですね。外観はSUVだけど、乗るとけっこうヒップポイントが低くて、しかも1t切ってて、意外性の塊でしたねー。

 

 

 

M:おー、テンサンラリー

S:しかも二桁ナンバー!(浜松59だった)

M:こうやっていまだに維持されてるのを見ると、感動します。

(助手席に乗っていらっしゃった奥様が)

奥様:かなりお金かけてますよ(笑)。

S:そうでしょうね。

M:これ、デビルのカップマフラーですよね。めちゃレア! これからも大事に乗ってほしいですね。

 

M:プジョー405。Mi16ですね。

S:この頃のフランス車セダンって、いかに凡庸にするかを競ってた気がする。405やルノー21とか。子どもが描く、真四角な感じのね。キャラクターラインを駆使してかっこよくなってる。

M:なるほど。たしかに。

S:当時は21も405もほんのちょっと幅があるだけで3ナンバーの課税対象。だからサイドモール外して5ナンバー化にするなど、努力の時代があったらしい。いまは違うけどね。

M:これ、顔は前期ですけど、エンジンは1.6なんですね。

S:僕がサラリーマン時代にたくさん売ったなぁ。カングー1。20~30台くらい 売ったんじゃないかな?

M:ひとりでそれはすごいですね。

S:カングー1のフェーズ1は当初、スライドドアが右側のみだったけど、それでも好事家は買ってたんだよね。そういうモデルが弊店の社用車含めて3台いる。E型エンジンの 1.4L SOHCで、確かクリオ1に積んでたやつだっけか。

M:ふむふむ。

S:その後、K型エンジンに代わり、左スライドドアがつき、ATが積まれた 辺りから大爆発。イヤよく売った。黄色いカングー見飽きたくらい だった。そのうちにクルマの出荷がすっごい遅れて。なんだよそれって思ってたら、エンジンがK型1.6 16Vに換わってきた。まさしく予告 なく。

M:予告なくですか?

S:そう。呆れたなぁ。で、このクルマ、通称・丸目のツインカムがまさにこの頃のクルマ。

M:へぇ。

S:この仕様は半年も続かなくて、マイナーチェンジでフェーズ2の顔になった。まぁ、端境期モデルだね。個人的にはこの丸目ツインカムがイチ押し。MTだとよく走る。ただ、経済性はやっぱ1.4Lかなぁ。カングーに動力性能を求めてない人ならね。

M:ステランティスの方々もクルマを展示してます。

S:新しいのはわからんのですが……。

M:C5XとC5エアクロスSUVですかね。あれ、エアクロスのほうはまだ日本で販売されてないんじゃなかったっけ? 知らんけど。

 

 

(駐車場を回り終えて……)

M:3年ぶりの開催にして、初開催となるラグナシアでのFBMはどうでしたか?

S:まぁ、まだ1回目なのでいろいろあるけど、こういう近場でやってくれるのは、我々としてはうれしいね。あくまでもいろんな方面から聞いた話で、推測なんだけど、今回のは何か他のイベントとの相乗りで実施できたんじゃないかなぁ。

M:そうですね。ラグナシアのウェブサイトには「FBM」の文字はなく「ブルーフェスティバル」とありますからね。

S:とはいえ、僕らは例年通り勝手に集まって、ラグナシア内で開催されていたFBM本編はまったく見てないという無軌道ぶりなので、何か言う権利もないんだけどね。

M:ははは、それはまぁ、いつものことですからね。

S:それなら向かいにあるフェスティバルマーケットで漠然と集まるだけの催しにして、FBMとしての出し物は最小限でいいのかも。長野まで行くのはしんどいので(笑)。

M:そうですね。ここは1時間半くらいで来れるわけですから。ただ、やっぱり車山のような非日常感はあまりないですね。この暑さのせいかもしれないけど(笑)。

S:たしかにね。FBMは寒いものっていうイメージがあるから、こんな日差しに照らされると「あれ?」って思っちゃうよね。あと1ヶ月遅かったらそんなこともなかったかな。

M:まぁ、どんな形であれ、ぜひ来年も開催してくれるといいですね。

 

 

PHOTO&TEXT Morita Eiichi

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2 Responses to “【EVENT REPORT】2022 French Blue Meeting de la mer”

  1. kamakama より:

    あ、ウチのクルマだ!!
    掲載して頂きありがとうございます。

    Sさんがサラリーマン時代に売っていただいたクルマが、ついにダメになりまして…
    とは言うものの、20年も活躍してくれたので感謝しかありません。

    頑張って直すか否か悩んでいるときに突如現れたのが今のクルマでした。

    同じルノー、同じベルギー仕様、「縁」としか思えません。

    • すずき@PMG4 より:

      ごぶさたしておりますです。

      そうですねぇ、弊店斜陽車過疎愚ー、過去幾度か一般ユーザーなら諦めるだろう案件を、意地になってかいくぐって維持する意志を逸しないのは、やっぱし意地。

      さてさて、あ、そかクリオグラントゥールか。あれはいいなぁ。

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