ordonnancement

いわゆる”コワケタ”を除く、予測が容易で避けるべきでない、というか、不可避な、これがムリなら車を所有すべきではない、定期交換部品の交換スケジュール。

えぇ、車って、消耗品の巨大なカタマリなので、永遠になにもせずそのまま、暑くなく寒くなく走って曲がって止まってする、ってコトは、まずあり得ません。
“車検”という制度で、法的に、定期的に、走って曲がって止まってが問題ないかどうか点検し、適宜交換等為されているかどうか確認し、そうでなければ回りに迷惑を掛けるので、公道で乗っちゃダメ!ってくらいな、消耗品です。

その辺の認識が私共と違ってる(クルマは永遠に消耗劣化破損せず問題なくてアタリマエ、だから高価だと信じて疑わない。)場合は、弊店ではそういう、クルマみたいな魔法のノリモノは扱ってないし、どこで売ってるかシラナイつーか見たことがないので、がんばって探してください。(みっけたら買って乗ってきて見してね♪興味津々♪)

で、じゃあ、その消耗等による故障等々は、予測できる部分もあれば、出来ない部分もあります。予測できる部分は前もって対処しておくことで避けられる場合もあります。できないものは対処療法しか術がない場合もあります。
それがご心配で夜も寝られないなら、疑わしきは全て罰して換えてしまえ直してしまえ!もいいんじゃないかと思います。それが安心で確実。熟睡できる。ヨカッタネ。なんですが、それって結果オッソロシイことになりかねないのは、容易に想像できると思います。そう、片っ端から換えていったら、新車より高価な中古車が出来かねません。新車買った方がイイって話しになります。それでもやる、そこまでしてもその車に乗りたい、と仰られる俠気ある方なら、是非その姿勢を現実のモノとして見せて実行してください。言ってるだけじゃカコワルイからね。そういうイイモノは作らなきゃナイし、そうしてあったら高価だよ。

過日、弊店の中古車に関して、”(ネットで聞きかじった)xxとyyとzz(以下延々)をやってくれるなら、検討します。”というご相談?を頂きましたが、私共の想定以外の部分:現況問題ない部分も換えるというなら、別途頂ければ承ります。という話しになります。だって中古車だから。実用上問題なく使えるところは古くても使う。多少の瑕疵は受け容れる。だから新車より安いんだから。
まぁそのクルマは、その相談いただいた方が買うことはなく(ナイワナァ)、ほどなくとある好事家さんがご購入頂けて、私もビックリするくらいの仕上がりになりましたけどね。そのぶん高価だったもんねぇ。

だからって、全てが予測できない、あてどもない世界、と思いかねないのですが、実際は、定期的に予定を組んで臨める部分も、多々あると思うのですよ。

そう、車検等スケジュールが決まってること、定期的に交換を余儀なくされるもの、使用状況に応じて消耗するので交換すべきもの、等々。

と思い立って、その辺を私なりに論理的にまとめてみよう(但し、不測の事態(故障)を除く。)、という、大袈裟な企画、です。(もうこの時点で企画倒れ必至)

で、おもむろに始める。

まず想定として、1.5t以下くらいの、小さい目の、2L以下の、直列四気筒、いわゆる普通の車、通常の使用状況に於かれまして、年間1万キロくらいは乗るかなぁ、と想定して・・・
(トんでもないスポーツカーとかは、高性能を為し得るために、少なからずムリしてる部分があって、そういう所の消耗は早いし早めに換えた方がイイ部分があります。それももれなく強制オプションでついてきます。そうでなきゃそのクルマの価値がない、それはそういうのはこの例に当てはまりません。というより、その場合の消耗品は、この例より早くに、よりよいものへの交換が必須です。例えば、FIAT/ALFA/Lanciaのランプレディ系16Vエンジンとかは、タイミングベルトはもっと早めだと思うし、バランスベルトもあるし。可変カムの入ってるスポーツカー、ルノーのRS系、アルファのツインスパーク等々だと、タイミングベルト換えるのにちまちまっと工数が多いとか、カムカバー外さないとできないとか、狭いエンジンルームにむりっこやっこデカいエンジン押し込んでるから、手も入らない、等々、もっとわかりやすく言ったら、タイヤですら、大衆実用車ならアヂヤ製でもなんでも山あればとりまイイカモなのですが、ハイパフォーマンスな車にはそれ相応のモノ履かせておかないと、自分もコワイしカッコつかない性能を発揮できない、安物と一緒に失笑も買ってしまう、等々です。その辺はお金かかって当たり前なので、この場合は除外します。)

で、クロノロジカルオーダーでいってみよー。

  • 新車
    • 納車おめでとう御座います。全てが新品で多分どっこもコワレテない。ィいですねキモチイイですね。
  • 車齢半年・数千㌔
    • まぁエンジンオイル・(MT車の場合)ミッションオイルは換えた方がいいでしょうね。エンジンオイルは今時のクルマならVX-600以上、VX-300な場合はマメに換えましょう。ミッションオイルはBVX-600以上をお勧めしますよ♪
  • 車齢1~2年、2~3万㌔
    • まぁそうそうやることはないでしょう。エンジンオイル換えるくらい?スタンダードなエンジンオイルを使ってる場合は、マメに換えましょうね。VX-600以上のロングドレン(長期間使用)を想定してるオイルをお使いであれば、交換回数は減らしてもいいと思う。(以降、オイル交換に言及した場合は、VX-300/100だったら2回、と換算してくださいね。それ以下の安価なオイルなら、まっとマメに換えるべきだと思いますよ。だから安価いんだから。)
      花粉フィルターくらいは、換えてもイイと思いますよ。って本来は年に1回くらい換えたい逸品ですけどね。
      巷で皆様喜ぶ、やらんでいいことは、この辺りでやっとくといいですよ。これ以降だと、やらなかんこと省かないと出来ないトカッテ本末転倒支離滅裂なコトになり得ますので。あ、そもそもやらんでいいことですので、やらんでもいいです。
  • 車齢3年・3万㌔
    • さぁ皆様狼狽える、最初の車検です。3年乗ってどんなことが起こるか、AT車で街乗りばっかしでブレーキ酷使してると、この辺でフロントのブレーキパッドが怪しくなります。ホントに酷使してると、ローターまで段がついてきます。高速移動が多くてあんまブレーキ使ってないとか、MT車で運転上手い人だと、大して減ってないです。換えずに済みます。使ってる場合は換えざるを得ません。それが消耗。千差万別。
      リアのブレーキがドラムだと、ホイールシリンダーがそろそろ漏れてきてるかも?だけども、最近のは3年くらいヘーキだったりしますので・・・ホントは問答無用で換えたいんですけどね。その辺は見た具合、かなぁ?あ、極端に乗ってない車とかは、固着してたりするかもね。3年で漏れてきただったらレアケースだけども。
      タイヤが場合によってそろそろ山がなかったりします。というか、そろそろ初期の性能は喪失しだしてる頃なので、、、換えてもいいころかなぁ?山があれば急がないけど。ローテーションすれば宜しかろうという考え方もありますが、最近のタイヤ、消耗によってコニシティーが出やすいのがいる、というか、出やすいサイズだったりしますので、ローテーションはあんまお勧めしにくいなぁ。
      花粉フィルターくらいは、過去換えてなかったら、換えましょうね。そろそろ異臭を発してもおかしくない頃ではないかと。
      AT車だったらATF換えたいですねぇ。急は要さないかもですけども・・・この辺で換えておかないと、怖くて換えれないアンタッチャブルになる怖れアリマス。
      最近の車は、冷却水は、ロングドレインを想定したものを使ってるので、まだ換えなくてもいいだろうけど、クーラントブースターくらい入れても罰は当たらないるといいんじゃないかな?
      その辺確認して、問題なければ換えずに継続使用、いわゆる、続投します。この場合の続投って、実は問題の棚上げに過ぎないカモ?ってことにこの後気づくことになる、カモ?
      当然、エンジンオイルも換えねばならないでしょうね。
      さぁ、自賠責保険と重量税等々と合計したら、どんな納品書になるんだろ?って税金保険は整備費用じゃないですけどね。一緒くたで考えると車屋さん儲かってるって話しになります。
      まぁ大抵、初回はさほどエライコッチャにはなりませんよ、キットネ。まぁ3年間なーもしとらんでも、まださほど宿題溜め込んでないので、一気に済ませてでもさほどエライコッチャにならず、で、なんとかなるでしょう。でも希にそれすらなんともならんと呻かれる場合もありますが・・・
  • 車齢4年・4万㌔
    • さぁそろそろなんかコワレテもおかしくない時期に来ますよね。機械なんだもん。それ相応手をかけて、あれやこれや換えて気持ちよく乗りましょうね。車検時にブレーキパッドホイールシリンダー換えてなかったら、この辺で使い切るかも?だから早めに換えた方がいいのかもねぇ?って気もしないでもない。
      前回車検時にタイヤ換えてなかったら、この辺で換えておくと、新品のお靴の快楽を堪能できるかも。しておかないと、次の年に焦るかも?
      ATFも、去年換えてなければこの辺で一回換えておくとイイかなぁ。
      逆にこの辺で済ませておけば、次の年車検で途方に暮れずに済むんじゃないかな?
      もし未だ花粉フィルター換えたことナイヨだったら、換えた方がイイと思いますよ。もうたぶん散々無惨な様相になってると思う。逆に、真っ当な方なら交換は二回目以上でしょうね。
      この辺で、外側の、オルタネーター、パワーステアリングやエアコンコンプレッサーを廻してるアクセサリーベルトにひび割れが見えだす頃。まだ保たせるならいいけども。
      で、やっぱしエンジンオイルは換えないとイカン。
  • 車齢5年・5万㌔
    • さて二回目の車検。前回の車検時と、去年に棚上げた所、ブレーキパッド類を使い切っても不思議じゃない。AT車だとフロントは2回目?となるとローターもますます怪しくなります。しかも距離的に、後ろも換えないとってコトになりニバーイニバーイで泡喰います。
      5年目となると、可動部のゴムブーツ等が破れていてもおかしくはない。ラックブーツとか、街乗りでハンドル切り返ししまくってて伸び縮み繰り返してたら、破れててもおかしくないッスよねぇ。所詮ゴムだもん。(厳密にはビニールとかエラストマーだったりしますですけども。)
      アクセサリーベルトも換えたくなる頃でしょうねぇ。細かいひび割れの具合次第で、来年のタイミングベルト交換まで保たせれるかどうか・・・
      今までタイヤ換えてなかった場合はこの辺で、山はあってもひび割れたりグリップ皆無になったりのオッカナイタイヤになってますねぇ。いやまぁ5万キロは保たないかなぁ。
      花粉フィルターくらいは、過去換えてなかったら、予算あるなら換えましょうね。無交換だったら、いい感じに異臭を発してる頃だと思いますよ。つーか交換する僕らが触るのイヤなくらいになってると思われ。気にしないんだったらさわらなくてもいいけど、見るとスッゲイヤで換えたくなります。
      で、やっぱしエンジンオイルは換えないとイカン。AT車だったらこの辺でATF換えておたい。というか、この辺で換えないと、ホンキでアンタッチャブルになりますノデATは・・・kwskは改めて。
      で、この辺で、過去の手抜きが看過できなくなってる頃、この先2年乗るにはそれ相応宿題を片付けないとイカンくなってると思います。溜め込んでるヒトは結構やること多いですよ。
      さぁ、自賠責保険と重量税等々と合計したら、どんな納品書になるんだろ?またですが税金保険は誰も儲かってないですからね。
      まぁそりゃ過去何もしてなくてココでまとめてだったら、相応にギョとする数字の羅列が拝めるかもデスね。
  • 車齢6年・6万㌔
    • 今年は車検がない年だ、ラッキー!って思うのも束の間、そろそろタイミングベルトウォーターポンプクーラントサーモスタット交換を考えておかねばならない。保たすのは自由だけど、逝ったときのダメージがデカすぎるし、早めに換えておいた方がその安心感を享受できる。だし、この年のこのタイミングを逃すと、来年に車検と重なって戦慄の納品書を受けとらなあかんくなる・・・
      エンジンオイルも換えねばならないでしょうね。過去、換えるのサボってたり、やっすーいドーデモイイの使ってると、この辺から、オイル喰う(減る)白煙黒煙的な症状が出てもおかしくない頃。数千㌔で1L減るとか、ツーストロークではなかろうに、フォーストロークエンジンとしてドーヨな世界ですね。ア、イチブ直噴車デハ、アタリマエナノ?
      同じく、ハイオク仕様車にレギュラー入れてたりしても、長年のノッキングの弊害が出だしてもおかしくない頃。慢性的にシリンダーヘッドの温度が高い水温高いからヘッドガスケット参っちゃって抜けちゃう漏れちゃうとか、長年のノッキングによりコンロッドが疲弊してきたり・・・突然折れてエンジンブロック叩き割っても、そらアタリマエでしょう、誰にも文句は言えませんよ、ですので。
  • 車齢7年・7万㌔
    • さてさて3回目の車検の年。この辺で、過去、とにかく黙過の方向での骨太の方針、なんとかって国会議員の名言、”それ今やらないといけないんですか?”とか、どっかのインフラ会社みたいに、”コストカットのオニ”みたいなことして、なにもしないで、かりそめの栄華を貪ってると、まとめてドカッ!と、ぷよぷよでいえば10連鎖くらい喰らって致命傷になり得ます。
      ひつこいけど7万キロも走ってれば、フロントパッド3回目リアパッド2回目、ローターも換えねば、ホイールシリンダーも過去換えてなかったらまず換えねばならず。
      去年タイミングベルト等換えてないけど、ここで車検取って乗ろうって言うなら、このへんでやらなコワイですよねぇ・・・
      このクルマはタイミングベルトじゃないチェーンだからラッキーとかってほくそ笑んでるのは浅はかで、でも結局ウォーターポンプはそろそろ換えた方がいいしね。ヘタすると、ニサーンマチーみたく、タイミングチェーンが伸びてチェーンを換えないかんくなるオイルパン外す大作業って、ベルト換えるより大ごとになってしまう本末転倒な例もありますのでねぇ・・・
      当然、エンジンオイルも換えねばならないでしょうね。
      同じく、その他、黙過スルーの方針がもう通用しない段階、耐用期間を過ぎたゲソパシみたいなもんで、使えるうち黙過の骨太の方針でエライ目に遭いたいならイザ知らず、そらもう真っ当にしようとしたら、過去の手抜きが全部いっぺんに来てやらなかんくてもおかしくはないお年頃、です。
      さぁ、自賠責保険と重量税等々と合計したら、どんな納品書になるんだろ?何度も言うが、保険や税金は誰も儲かってない。まぁ大丈夫、車の場合は、所詮車なので、30年も賠償を続ける責を負う事態には、人轢いちゃったケガさせたとかしない限りは概ねないから。いーや、手を抜いて止まれない車胸張って乗ってたら、そうなりますよ。一緒ですよ。そんなんだったらやらんかった方がイイ。もうすでに過去のドヤ顔の信憑性なんかないですから。過去の栄華を顧みて賠償に努めるしか、やらかしちゃったヒトの存在価値がなくなる。
      そう、この辺が峠なんです。過去なにもしてこなかった、動けばイイヤで乗ってたヒトが持て余してメゲる頃。メゲても誰も救ってあげらんない。
      だけど、じゃあ、過去の問題をカツカツと解いてきた方は、意外と大ごとにならずに、シレーと納品書を受け取れます。
  • 車齢8年・8万㌔
    • もうそろそろ、何が起こってもおかしくないお年頃です。ご自身の廻りを眺めてみてください。8年も酷使してる機械や電子機器はかなり減っていています。ってか、もう相当代替すすんでるんじゃないかな?クルマだから8年保つってものではない。機械にはかわりはない。それを酷使しようってんだから、それ相応の手練手管は必須だし、そこにお金かかるのも致し方ない。道楽の世界への入り口です。
  • 車齢9年・9万㌔
    • さぁ車検だ。2年なんてあっという間だなぁと思う頃。もうこの辺で、すっごい差が出てきます。過去、カツカツと為すべきことやってきてる個体だと、実は前回の車検とあんま変わらんよね、になってくる。優等生。そうでない場合、小学校の頃の私の8月末みたいな、顔面蒼白な、なにもやってねぇ!どっから手をつけていいやらわかんねぇ!為す術ねぇ!で茫然と立ちつくすしかなくなってくる。
      この差はデカイよー。
      この辺で、ドライブシャフトのブーツがひび割れだしてもおかしくない。破けたら換えるか破けそうだから換えるかはどちらが賢いかは言うまでもないと思うし。
      リアのドラムブレーキ開けるなら、今まで換えたことないならブレーキシューは換えたい。そこ換えるならシリンダーも換えたい。場合によってはブレーキドラムも換えなきゃカモ。ってことはホイールベアリングも換えるべきか?
      概ねのゴム関係は瀕死になっててもおかしくない。
      さぁどんな納品書になって、そこに重量税と自賠責保険が載っかってくるんだろうか?諸税保険料は誰も儲かってないですけどね。
      さぁ、あなたは優等生でシレーと涼しく過ごせるか、戦慄の夏休み最終日を迎えるのか・・・化ヒ。
  • 車齢10年・10万㌔
    • もうこれ以降は、何が起こってもいくら掛かっても、好きだから乗ってる、その覚悟で乗ってる、という、好事家の域の方であってほしいので、敢えて何も語りません。
      前回の車検で戦慄だったが、ムリっこヤっこ通すだけ通してな個体の、抱える夏休み問題集は、莫大なものになってます。多分、やるとなったら、安い車一台買うくらい掛かるんでしょうなぁ・・・

    それ以上

    • 魑魅魍魎が跳梁跋扈する阿鼻叫喚な地獄絵図、又は、いや意外と、イけてますよ、ゼンゼンヘーキ、になるかは、10年間、そのクルマをどう処遇してきたか、今後どう致しますかの世界なので、ガンバッテ。

という感じ。

以上が、基本的な予測できること、忌避できないモノ、デス。

PLEASE NOTE! 不測の事態(いわゆるコワケタ)、オーナーのお好みでやりたいやってみたいこと、やらんでもいいこと、ぶっけたこすった等々は別途です。
なので、まぁ概ね、クルマを真っ当に乗るってどいだけの覚悟が要るか、ご理解いただけると、イイナァ。

なわけですよ。到底考えて、そりゃ当然、人の命預かって1tやら2tの巨体を燃料焚いて走らせてるんだから、為さねばならないことは少なからずなんです。
問題は、黙過してイイ域以外を黙過してるかどうか、で、黙過したからって永遠に黙過は出来ず、遅かれ早かれ、やらな乗っちゃダメ、になるのが、クルマなんです。

だから、あたりまえのことあたりまえにやる予算が組めないなら、クルマは、長期間乗っちゃダメ、安価いからそれしか買えないからって旧い車ボロい車をそのまま乗ってちゃダメ、なんです。(暴言)
買う分は買うが一切お金掛けたくないのなら、新車で買って3年以内に買い換えるのをお勧めします。お金掛ける必要ないから。さほど傷まないから。だから保証がついてたりするだから。(相手も壊れないと思ってるんスよ。)
それであれば、車に対するダメージも最小限に食い止めれます。次のオーナーは、安くないにせよニコニコ顔でその車を買えます。そういうイイ中古車を生産してください。私共が救います。
逆に、安くないモノ買うんだから、5年以上は乗りたい、ならば、上述のお約束事項を確実にこなして、手放したあとも旧くても珍重される中古車を生産する
か、なにもしてない車を安値で買って、そのリスク、自分がなにもしないリスクはご自身で覚悟した上で、文句言わず乗り潰す。結果、誰も引き受けない、ゴミを生産する。
上記のいずれかの選択になります。

ともかく、車を買う以外一切なにもしたくない、上述の予算なんか到底出ません、の場合は、ラテン車おろかそもそも乗り物買って公道で乗るべきじゃないと思いますが、まぁ買って潰すのも直さずエライ目に遭うのも、買うヒトの自由なので、私はドノコノ言える立場じゃナイですけどね。だって、直す予算貰えないなら僕ら為す術無いモン。それで胸張ってドヤ顔されても、生温かく見守るしかできないしねぇ。

という辺りで、一旦、新車ワンオーナーの場合の考察をおしまいにして・・・

じゃあこれが、途中で中断して他オーナーに引き継がれる、いわゆる、中古車として売る買うが係わると、また話しがヤヤコスィくなる。

そう、最大前提・・・

  • 一部の好事家以外は、”どーせ数年しか乗らないんだから。”な車を、真っ当に手を入れて、イイモノに仕上げる例は、希。やったらエライの世界。
    ましてや、最初からそこまでの思い入れもない、コストも掛けてない、ならば、動けばいい暑くなく寒くなきゃいい車検あればいい、安ければヨシ、由々しきことになったら手放せば捨てればヨシ、で看過しまくって宿題溜めまくって、動いてるのが偶然の域って自動車の最下層域に陥ってる場合も少なからず。
    だって冷静に考えてみれば、車検あるかとるかして、真っ当に乗れる車、車検取るのに皆様が怯むお金掛かるわけだから、車本体只だったってそれ以下の価値になるってことはないはずだし。
  • 中古車を、手を入れすぎたら、おーよそ中古車だと思えない価格になっちゃう、真っ当なものは安くない。だから、そんなのは好事家しか買わない。それ以外は、”高価いのはヤ!”で、愚ーワールドやカー詮サーで、価格順でソートして、安い順で選ぶくらい、値段しか違いがワカラナイ、見にもいってない液晶画面上でしか見てない話も聞いてない数字以外の理解力ないなんにもない信じる人すら見つけられないんだから、真っ当なものは相当運でもよくなきゃ手に入らない。
  • 元が真っ当でないものを、ここまではのレベルに仕上げるには、相応のコストが掛かる。その分高価くつく。だから、一見ボロいが起こす(直して仕上げて乗る)価値のあるものであれば、延命できる。そこから好事家さんがボチボチ起こしていくのは、趣味の一環です。
    が、そうでないものは、安いから文句言わないでねで流通させるか、潔く捨てるか、どのどちらかしか道はない。

なので・・・

手放す側は、もしその過去履歴に自信があるのであれば、きっとその車はイイクルマです。過去それを委ねた車屋さんが相応な値段で引き取って、次のオーナーに適価で引き継いで貰えると思います。多分、安くないと思います。
余りに旧くなったら、それも難しいかもしれません。でも、それは致し方ないので、納得しましょう。
過去履歴に自信がない、そういう個体になってしまって、誰も頼る先もない、で結局誰も真っ当な値段で引き取ってはくれない。それを高くお金に換えたいのであれば、それはある意味詐欺行為に近いんですが、古物の売買は、当事者の相互の納得があれば誰も咎める咎めれるモノではないので、テケトーに某オクでも、つきあいたくもない偶々都合のいいどこの誰だかしらん金余ってる車屋とか騙したりして、どっかテキトーに高い値段で売ってきたらいいんじゃないかと思います。弊店には来ないでね。お金余ってないから。(ワラ)

で、次は、それを買う側・・・

その前提を把握した上で、何年何万㌔の所から、上述の新車ワンオーナーの辿る道を、あなたが、その後の役務を引き継ぐかを、冷静に考えた方がイイ。
もし、安い目的で選んだなら、上述の連鎖の、最悪のパターンからのスタートを覚悟しておいた方がイイ。その艱難辛苦に立ち向かう覚悟があれば、悲劇にならない。そう、覚悟がないから悲劇になって途方に暮れるんです。

その覚悟で、ノークレームノーリターン(ワラ)で、安いのにIYHするのも、趣味道楽としては一興だと思いますよ。とめません。でも、その後始末だけやらされるのは、相応なお金貰えなきゃご勘弁くださいです、弊店的には。

そういうリスクを避けたい、であれば、そう言うときのために、真っ当な、つきあうべき車屋さんが居る。
そういう車屋さんだったら、そりゃせめてこれくらいのクオリティは維持してないと・・・って個体を用意してくれる、ないしは、そこまで引き上げてくれる、乗ったあとの有事も、なんとかしてくれる。
そういったところで買わないと、そういったところも立ち行かない。

でなきゃ、悲劇か、”どーせ数年。”で、貴重な車をまた1台潰すか、信用できるお店がまた一つ辞めちゃったか、になる。

結果困るのは誰なんでしょうね?

さぁ煩雑だけど、その辺を冷静に考えて、お近くでそういった相談に乗って貰える、いい腕と知識を持ってる車屋さんで、ググッて得た付け焼き刃の知識でない、実務現実の法則に則った有識者のアドバイスを踏まえて、必要であればサイフを開いて、計画的にクルマに乗りましょうね。

目指すべきは、そこです。
吝嗇家じゃないです。カッコワルイでしょそういうの。
そういうのは大陸か半島でやってください。ワシャシラン。

そいでお互い、共存共栄を目指しましょうよ。私たちだけで刹那的に生きましょうよ!(子供達を責めないで風に。)

そうすれば、好事家になれます。

とはいえ・・・

エー弊店は、弊店が売ったクルマ、走ってるそのクルマと、買ってくれたオーナーさんお世話するので手一杯なので・・・

スイマセンスイマセン。(逃亡)

Share

4 Responses to “ordonnancement”

  1. rallye より:

    長文だったけど、オモシロかったです。
    あぁ、9年、7万km感じです。
    前のは事後で潰したタイミングです。

    • まぁ、でも、そんな感じですかねぇ。
      読みぬくい長文で失礼しました。

  2. シバッチRS より:

    新車であろうとチュー古であろうと大変為になるお話、
    全てのクルマ好きに共有させたい理論ですねえ。

    • 私が将来やりたい、”機能性能永久保証の文鎮屋”であれば、こんな心配も覚悟も要りませんよ。

Leave a Reply